内容説明
トンネルの中に歪んだ女の顔が浮かび上がった!?聖央大学の超常現象研究サークル・通称ルーピーズは、幽霊の仕業かどうか調査を始める。おバカな会長・航太、霊能力者の花蓮、人脈と金を操る榊は皆、大企業のご子息、ご令嬢。そこに貧乏リケジョの雫を迎え、トンネルの真下にある温泉から消えた人影との関連を疑うが…。財力×科学で挑む、学園オカルト・ミステリー!
著者等紹介
長沢樹[ナガサワイツキ]
新潟県生まれ。2011年『消失グラデーション』で第三十一回横溝正史ミステリ大賞“大賞”を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TAMA
16
2019年36冊目。久しぶりの長沢氏。理系ミステリではあるけど、著者が得意とする映像技術も取り込んで、個性的なキャラクターがよく動いてくれました。自分には上手くハマってスイスイ読めました。2019/07/17
きょん
13
大企業御曹司たちの有閑倶楽部的なオカルトサークルかと思ったら、オカルトを追いかける切ない理由もあって面白かった。親世代が仕掛けた演出を子世代が新技術で再現して見せる最終話が良かった。2019/06/02
シアン
6
大学のオカルトサークルが、様々な事件を解決していく。サークルに所属しているのは、主人公以外全員セレブという設定上、割と何でもあり。でもオカルト寄りでもなく、ちゃんと物理的に解決していくところ、そして青春しているところがいい。続編希望。2019/10/29
紅羽
5
セレブ達の娯楽のような大学のサークル、超常現象研究サークル、ルーピーズにハウスキーパーとして加わった雫。個性的な面々とトンネルの怪異や温泉で消えた人物の謎を追いかけていくのですが、一見無関係そうな小さな事件が全部綺麗に繋がっていくのが読んでいて気持ちがいい。2019/06/02
アヤ
2
超常現象を科学的に解明する連作短編集。科学的に推理することになるので、謎解きは諦めてただ読んだだけだが、面白かった。キャラクターの加減もあるとは思うが、お金の力が存分に発揮されて、清々しい。2019/11/29