内容説明
風烈廻り与力青柳剣一郎は見廻りの途上、岡っ引きに追われる男と遭遇。男の残した荷を検めると、中には極上の反物が。なんと、将軍家へ献上された加賀友禅だった。まさか、江戸城へ盗賊が?逃げた男は死体で見つかり、加賀藩も隠蔽に動く。剣一郎は、義弟の西の丸御納戸方湯浅文七郎へ協力を頼むが、探索を始めた文七郎は何者かに盗みの濡れ衣を着せられ、窮地に!
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京生まれ。83年「原島弁護士の処置」で、オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。87年『絆』で日本推理作家協会賞を、90年『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
156
シリーズ45弾!今回はムカつくわぁ。全くどいつもこいつも(怒)下の者を簡単に切り捨て保身の奴らがどうにも許せない。首魁は老中・磯部相模守だ。狡猾な奴だ。青痣与力とてこのままだとは思わない。あゝ、次巻が待ち遠しい。奉行所内の長谷川だって好きになれない。宇野清左衛門は好い上司なのになぁ。今回は文七郎(文七)が罠に・・なんてこったい!そして太助の存在が好いなぁ。次も楽しみだ。2019/05/19
とし
74
風烈廻り与力・青柳剣一郎「宵の凶星」45巻。う~次巻に続くのか、将軍家へ献上された加賀友禅が市中に、黒幕老中磯部相模守追い詰めることが出来るのか。文七(お納戸方湯浅文七郎)るい、剣之助が登場、太助が活躍したりで楽しませてくれますね。2019/05/08
ベルるるる
26
久し振りに一歩も引かない青柳剣一郎だった。文七郎が沢山登場したのも嬉しかった。前田家の加賀友禅の謎は解決しなかった。続きが楽しみだな。2019/07/03
真理そら
23
献上品を巡る不正に絡む事件なので、西の丸御納戸方・湯浅文七郎が動き回る。久々の文七登場がうれしかった。「殿さまがお帰りにございます」に感無量、文七さんが幸せそうでよかった。好きな女の人もできた雰囲気だし。今作はるいや剣之助も登場して大満足。多恵が蚤取り太助を可愛がってるのが微笑ましい。献上品を巡る不正はすっきり解決した訳ではないし、次につながりそうな因縁が残ってしまった、次巻を早く読みたい。2019/04/13
Abercrombie
7
文七の再登場がうれしい。剣之助とるいもすっごくひさびさな気がする。弥之助は…、ちょい前に出たっけ? 幾多の圧力が献上品横流し事件を追う主人公たちを阻もうとするが、宇野の爺さんをはじめとした主人公をバックアップする青痣チームは巨悪に屈しないのが頼もしいな。でも、後半はちと急ぎ足、動機もわからぬまま、モヤモヤっとした決着なのが残念。なんたって一番の首魁の恨みを買ったままだもんなあ。2019/05/11
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