内容説明
天正四年、織田信長は城を築くために安土の地に入った。上杉謙信に備え、石山本願寺への攻撃拠点とし、さらに京に上る足掛りに、この地を選んだのだ。そしてもう一人この地に立った者がいた。戦によって両親を殺され、“騙し人”と呼ばれる詐欺師になった娘・鶴である。鶴は欲望渦巻く乱世の中で騙しの腕を磨き、戦の元凶、信長に壮大な罠を仕掛けるが…。
著者等紹介
富田祐弘[トミタスケヒロ]
1948年、埼玉県生まれ。日本大学芸術学部演劇学科卒。「幽遊白書」などのアニメ脚本を手がける。漫画原作、小説なども。戦国時代の一次資料を渉猟し、結実させた『信長を騙せ―戦国の娘詐欺師』が時代小説のデビュー作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
33
発想は面白いと思うのですが、内容はそれほどでもありませんでした。2024/01/17
チャーリー
0
展開は面白いが、こんなにうまくいく詐欺なんてと思えてしまう。2022/08/23
猿山リム
0
今月は「嘘」「詐欺師」物を読んできた。 最後に変わり種で歴史作の詐欺師物をと手に取った。 戦国時代の資料を渉猟し書きあげられたという今作は、戦国の社会の細かな描写の豊かな部分も読める。 が、その一部以外の描写はかなり出鱈目。 最初ツッコミポイントをメモ取りながら読んでたんだけど切りが無くなってやめちゃった。 30年ぐらい前にはこんな感じの酷いティーン向け小説は多かった。 詐欺師集団の詐欺の小説。 詐欺物はだいたい面白いんだけどなぁ、詐欺師がちゃんと詐欺をしてこんなに退屈な小説は初めてかも。2019/04/30