内容説明
雪中から西洋柩に入った刺殺体が発見された。長野県警の城取警部補らはライターの布山を逮捕した。彼は親族優先提供制度を不正利用した心臓移植の疑惑を追っている。だが、意図的に脳死となり、ドナーになるなど可能なのか?殺人との関係は?調べを進める城取らは昭和最後の日に殺人を犯した男の存在に行き当たる。乱歩賞作家が描く、慟哭の社会派ミステリー!
著者等紹介
遠藤武文[エンドウタケフミ]
1966年長野県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。2009年、『プリズン・トリック』で第五十五回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アンベラー
12
失礼ながら期待しないで読んだら深い話だったが読みごたえがあった 戦争の傷、それから現代にいたる人の死への繋がりラストとはそうか、でした 殺人と言えば殺人なんだけど仁科の行動は殺人ほう助しかし殺人なのだ全てを背負い込んで最後は自分も死んでしまうには何か切ない物がある2022/12/04
ロロノア・ゾロ
12
一言『そこまでして守るのか⁈』 雪中から棺に入った刺殺体が発見された。城取警部補は不正な心臓移植を追っていたライターを逮捕したが、徐々にミスリードに気付いていく。/江戸川乱歩賞作家の社会派ミステリー。死体発見から予想もつかない結末に唖然とした。しかし、面白くするが故に都合良すぎる展開が気になり出し、結末を知る頃には、それはないやろーっと突っ込んでしまったぐらい強引さが目立つ。心臓移植、白血病、キリシタンに昭和最後の日、てるてる坊主と色んな要素をふんだんに取り入れているが、詰め込むために強引感が否めない。2019/06/23
勉誠出版営業部
3
遠藤武文さんの『原罪』を読了。いわゆる刑事モノではありますが、かなり社会的なものだったり、宗教的なものも含んでいて、結構壮大。2018/12/09
007
3
誰かを守る為の代償が大きい…2019/01/24
mim
3
仁科がかわいそう。2017/10/15
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