内容説明
深川で干鰯〆粕問屋の大店・下総屋の主が刺殺された。玄人の仕業を疑った北町奉行所同心・渋井鬼三次は、聞き込みから賊は銚子湊の者と睨み急行する。同じ頃、唐木市兵衛は返弥陀ノ介の供で下総八日市場を目指していた。三年半前に失踪した弥陀ノ介の友が目撃されたのだ。当時、銚子湊では幕領米の抜け荷が噂され、役人だった友は忽然と姿を消していた…。
著者等紹介
辻堂魁[ツジドウカイ]
1948年、高知県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、出版社勤務を経て執筆業に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
108
風の市兵衛「遠き潮騒」19巻。同じ事件なのに今回は市兵衛さん弥陀ノ介と渋井の旦那は最後まで絡まなかったですね、卓の家族と、卓とお千さんどちらを選んでも悲しい結末ですが卓に決断潔しですかね。2017/11/01
はにこ
30
市兵衛と弥蛇ノ介は弥蛇ノ介の友、卓を探す為に銚子へ。鬼渋は大店の主殺しの下手人を追って銚子へ。違う用事で同じ場所に行くけど、二組は交わらず。卓の失踪と主殺しの大元が一緒というミラクル。今回は市兵衛には楽勝だったかな。卓がどうなるのか心配だったけど、それなりのハッピーエンドでほっとした。2021/03/06
ベルるるる
29
市兵衛のお見合い話が進行中。どうなるのか興味津々。2017/12/10
み
27
久しぶりの市兵衛さん(^^)今作も、ソロバンのお仕事ではなく、残念(^^;お嫁さん候補のお話しが、むっちゃ気になります。2017/12/04
のびすけ
25
今回の市兵衛のお勤めは弥陀ノ介のお供。二人は、三年半前に死んだとされる弥陀ノ介の幼馴染み・松山卓の消息を探るため下総を目指す。鬼渋が追う下総屋主人の殺害事件、河岸場の縄張り争い、幕領米の抜け荷疑惑が絡み、卓の失踪をめぐる真実が明らかになっていく。今回は久しぶりに弥陀ノ介が活躍する物語なのが嬉しい。弥陀ノ介の友を思う気持ち、卓の置かれた境遇が切ない。終章で卓がとった行動には胸が熱くなった。銚子とその界隈の漁業・舟運事情も興味深く、面白かった。2022/05/21
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