内容説明
「自分がだれか絶対に忘れるな!」父が最期に残した言葉と、その死の真相を知ったカイラ。失った記憶を完全に取り戻すため、反政府組織に連れ去られる前に暮らしていたケズウィックへと赴く。しかし、実の母・ステラから明かされた出生の秘密に煩悶する。やがて、平和なはずのこの地にもローダーズの脅威が迫り…。彼らの非道な政策の決定的証拠を掴んだカイラは、地下で抵抗運動を行なうMIAのエイダンの元へ合流する。再会、そして裏切り―証拠映像を公にする、命懸けの作戦は成功するのか。カイラが下した最後の決断とは?3部作圧巻のクライマックス!
著者等紹介
テリー,テリ[テリー,テリ] [Terry,Teri]
フランス、カナダ、オーストラリアを経て、現在イギリス在住。3つの学位を持ち、研究所、法律事務所などで、様々な仕事を経験する。2012年、デビュー作『SLATED』が一躍話題となり、イギリス以外でもアメリカ、カナダ、オーストラリアなど11カ国で刊行される人気シリーズとなった
竹内美紀[タケウチミキ]
東洋大学文学部国際文化コミュニケーション学科准教授。博士(英文学)。同志社大学法学部、松下政経塾、フェリス女学院大学院卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まげぽん
12
もし記憶がなかったら。自分が誰かわからなかったら、どこへ行き何をしたらいいのだろう。過去を探すことが戦いの始まりだった。最後の大団円がなんとも唐突だし、あれだけ思っていた恋人がまさかのそんな結末になるなんて。なんだかなぁ。でも、面白かった。2017/08/24
なえ
11
やっと読了。 長かった〜。 記憶が無くなるとは、どういう事か。 自分は誰だったのか何者だったのか、自分だったらと想像してみるが、分からない。2017/08/10
にゃむこ@読メ13年生
9
遂に完結。カイラの、自分が何者か分からない、自分探しの旅も最後は『希望』が持てる大団円。全3巻を通して感じたのは、140分位の映画にしたらすごく見応えがあるなぁ、と。ストーリーが起伏に富んでいて、友情、愛情、出会い、別れ、裏切り、協力、冒険、最後に明らかになる真実、主人公の成長…映像化に必要な要素を網羅していて、とてもハラハラドキドキ手に汗握る作品が出来ると思うし、ぜひ観てみたい。読み応えありました。2021/04/25
Space invader元ダンリック
7
ここまで読んで、やはり風景描写が甘いなぁと思っていたら、ヤングアダルト向けだったのね。恋愛事情もキス止まりだったのもそういう事か、と一人で納得。お約束のハッピーエンドには少しほろ苦さが伴っていて、作品のレベルを引き上げていると感じました。2017/07/26
akubi@中四国読メの会参加中
4
やっと彼女の出生の秘密が明かされた。落ち着くとこに落ち着いたハッピーエンド?!2018/08/10