出版社内容情報
小杉 健治[コスギケンジ]
内容説明
足袋問屋『山形屋』への婿入りを次男から切望され、鼻緒問屋『能代屋』の主は悩んでいた。相手は美人だが、高額の持参金、趣味三昧、病死した婿は毒殺だった、と黒い噂ばかり。真相究明を頼まれた青柳剣一郎は、仲人や検視した同心を尋ね歩くが、前夫の死因は揺るがない。そう結果を報告するも、次男が婿入りした直後に事件が!奥深い男女の闇を剣一郎が斬る。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京生まれ。83年「原島弁護士の処置」で、オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。87年『絆』で日本推理作家協会賞を、90年『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
107
【守破離】三部作の最終、離の作。一見全く別の話の様なのに見事に絡ませて、やっぱりこのシリーズは巧い。青痣与力・剣一郎が良い。離だからドキドキしていたのだけれど、そうだったのね・・一つの道を究めるには離れることも大事なのだね。一人娘・るいが嫁に行くことも離れることになるのかーわかってはいても、花嫁の父はいつの世も寂しいものなのだ。2016/12/24
とし
61
風烈廻り与力・青柳剣一郎「離れ簪」37巻。青痣剣一郎さん足も今回は袋問屋山形屋の母娘に振り回されましたかな~じけんは解決したが、飾り職人の壮吉は旅立ち、るいさんは剣一郎のもとを離れましたね少し寂しい結末でした。2017/05/22
ベルるるる
24
今作は、すっきりとした読後感にはならなかった。事件の解決も、かんざし職人の話も、何か物足りない。2017/04/05
夢子
19
青柳剣一郎の一人娘るいが嫁に行った。さすがの名与力も1人の親でしたね。今回は婿養子を持参金目当てに母娘で殺すというお話、るいの結婚との差に驚きもありました2024/12/20
RAKUSI
4
鼻緒問屋『能代屋』の主は悩んでいた。次男が切望する婿入り先は 、高額の持参金、趣味三昧ぶり、先に病死した婿は毒殺された、と黒い噂ばかり。真相究明を頼まれた青柳剣一郎が真相を解く。るいの祝言。壮吉の旅立ち。本当の解決には到らなかったのは残念に思いました。2017/01/31