出版社内容情報
市兵衛の親友・弥陀ノ介が懇ろになった相手がやくざの襲撃を受けた。親友に代わって葛西へと捜査に繰り出した市兵衛は、縄張りをめぐる騒動に巻き込まれて…。人気シリーズ待望の最新作!
内容説明
“算盤侍”唐木市兵衛は、公儀十人目付筆頭片岡信正の依頼で、下総葛飾を目指していた。信正の配下返弥陀ノ介は親友市兵衛の出立に際し、伝言を託す。葛飾近くの貸元に匿われている女宛だった。道中、市兵衛は貸元が人徳者だったが三月前に暗殺されたと知る。跡目を継いだのは美人の三姉妹で、市兵衛はその手下を偶然助けたことから、縄張り争いに巻き込まれ…。
著者等紹介
辻堂魁[ツジドウカイ]
1948年、高知県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、出版社勤務を経て執筆業に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
120
風の市兵衛「夕影」15巻。物静かで淡々と物事を進め役目を終える市兵衛さん、風の剣今回は大勢を相手でちょっと物足りずかな、市兵衛さんとお高、弥陀ノ介さんと青、いい感じでしたねどこかで再登場させて欲しいですね。2015/06/25
のびすけ
30
今回の市兵衛さんは、ある人物の生死の確認と弥陀ノ介から受けた伝言のために訪れた下総葛飾で、やくざの縄張り争いに巻き込まれる。縄張り争いの裏に渦巻く陰謀。殺された親分の跡目を継いだ美人三姉妹。唐の凄腕女始末人・青の久し振りの登場。その青に対する弥陀ノ介のある決心‥。盛り沢山の内容で充実の読み応えでした!やくざ抗争の最後の決戦、美人三姉妹を守るべく闘う市兵衛、弥陀ノ介、青の活躍が圧巻!そして、想いを確認し合った弥陀ノ介と青だったけど‥。弥陀ノ介の心が折れていないか心配。2021/10/17
み
26
(@_@)宿敵登場、んで何と弥陀ノ介ったら、んで・・・、再登場はあるんだろうか?もう敵じゃないし、弥陀ノ介が可哀想なので再登場希望しま~す。今作は、面白かったです♪2015/12/04
はにこ
24
今回は仕事で行った葛飾でヤクザの抗争に巻き込まれる。以前出てきた青も登場。市兵衛の男っぷりがまたもや凄かった。小岩出身なので、小説だけど守ってくれてありがとうって思ってしまった。弥陀ノ介の恋は上手く行かなそうと思っていたらこの展開。またいつか青も出てきてくれたら良いのに。2020/12/07
ひさか
23
2015年6月祥伝社文庫刊。書下ろし。シリーズ15作目。やくざの縄張り争いに巻き込まれる市兵衛。いつもの爽やかさが、やや少ないストーリーでした。風になれ!市兵衛。2018/06/28