内容説明
佐渡から江戸へと帰り着いた鉄次と弥八。鉄次は水替人足として酷使されるなか、唯一の支えが許嫁のおきみだった。だが、苦界に沈んだと知らされ、身請金のため押込み一味に。一方、弥八も親友のため、ある企みに加担しようとしていた。弥八はかつての恩人青柳剣一郎を頼るべきか悩むが…。大切な人のため、悪に染まろうとする二人。剣一郎の救いは間に合うのか?
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京生まれ。83年「原島弁護士の処置」で、オール讀物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。『絆』で日本推理作家協会賞を、『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞する。以降、社会派推理、時代小説などを執筆し、幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
141
風烈廻り与力・青柳剣一郎「まよい雪」 29巻。佐渡から江戸に帰り着いた鉄次と弥八、それぞれの大切な人の為再び悪に染まろうとするが、今回もまた剣一郎の、優しさあふれる人情裁きにほっとする物語でした。 息子剣之助も良いですね。2015/03/20
ベルるるる
25
人生が悪い方向へばかり転がってしまう哀れな男達。貧しさから身を売る以外の道がない女達。悲しい人生の物語だけど、剣一郎の人情裁きで、読後感はいい。2017/01/08
いつでも母さん
17
今回も、青痣与力様にやられました。ページ数が残り少なくなって、あらあらどう納めるの?と思いながら読了。今回は雪が良い味?でタイトルもこのところ私の好きな感じです。このシリーズもう29巻にもなるのねぇ。小杉先生、これはずーっと続けて欲しいな。2015/02/02
夢子
16
今も昔も役人はお金で不正を働いてるのは同じなんですね。青柳剣一郎の時代は斬られて殺されて悪が闇に葬られていることが多いなか、今回もまた、剣一郎の人情で助けられました。気持ち良い終わり方でした2024/10/07
RAKUSI
10
視点が違う場面が多く新鮮でした。剣一郎が優しく格好良くて頼りになります。面白かったです。2015/04/18
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