内容説明
空海を宿す魔人黒御所、最大の暴力組織の巨魁・白井狂風らの“空海の秘宝”を巡る抗争は熾烈を極める。一方、彼らを壊滅させるべく精神ダイバーの九門と毒島、密教術の天才僧美空はある男を訪ねるが、すでに敵の魔手が!やがて太閤秀吉、怪僧天海、平賀源内と秘宝との関係が浮上する…。日本を支配する“闇の歴史”を制するのは誰か!超伝奇巨編、驚愕の終章へ突入!
著者等紹介
夢枕獏[ユメマクラバク]
1951年、小田原生まれ。東海大学卒。77年『カエルの死』でデビュー。84年に発表した『魔獣狩り』三部作(祥伝社文庫)で伝奇小説の金字塔を打ち立てる。89年『上弦の月を喰べる獅子』で日本SF大賞、98年『神々の山嶺』で柴田錬三郎賞、2012年『大江戸釣客伝』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かず1号
4
過去は平賀源内と空海がメイン。現代は黒御所と白井勢とフキ一族とサイコダイバ勢とそれぞれ集結し相手を出し抜き或いは殲滅しようと動き始める。 さていよいよ次から完結編らしい。 楽しみだ。2023/08/07
miubw
2
過去編は平賀源内。平賀源内が鉱山開発に携わったとか知らなかった。興味深い。現代編も活劇の連続で楽しく読める。美空はずいぶん献身的な良い奴だった。前シリーズではもっと冷たいキャラだったような。ただ毒島のサイコダイブのシーンは結構眠かった。これはサイコダイバーシリーズで、ラストもサイコダイブのシーンだと予告しているとわかっているが何か退屈なんだよね。2023/01/24
ほにょこ
1
★★★☆☆ なんと、平賀源内まで登場しましたよ。これがまた面白い。もちろん過去の話としてですが。桃太郎、花咲か爺さんも出てきました。次からはもう完結編。きちんと決着つくのでしょうか。2020/12/14
springmc
1
いよいよ完結が見えてきたらしいですね。楽しみだけど、終わってしまうと寂しいかな。2014/11/03
渡邊利道
0
源内も登場。アイディアやら登場人物やら、いろいろな部分で夢枕獏の中核を為す作品として『魔獣狩り』があったのだなあと感じる。あと、すごいなあと思ううのは、これだけのスケールで大仕掛けなのに、語りのスピードがまったく普通に夢枕獏のエンターテインメントしているということ。蓋し筆力というべきだろう。2016/09/24