内容説明
隠密同心にして易者の鬼堂民斎は愕然とした。寝しなの自分の顔に女難の相を観たのに続き、翌朝いちばんの客にもはっきりとそれを観たのだ。客は金物商の主で極めつけの女嫌いだという。裏庭のけやきの伐採についての相談をうけた民斎が店を訪れると、なんと巨木から紅血が!これは女の呪いなのか!―(女難の相あり)。奇問難問も鮮やかに解決、爽快新シリーズ!
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年生まれ。立教大学卒業。92年『黒牛と妖怪』で第一七回歴史文学賞を受賞し作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
95
占い同心 鬼堂民斎「女難の相あり」2巻。民斎の上役与力の平田源三郎さんとの因縁明らかになりましたが、民斎さん今回は溜飲を下げましたが、次巻はどうなる事やら。2018/09/26
007
18
★★★☆☆ 鷹揚で大雑把でゆる~くて軽妙で楽しいです。突っ込みどころも満載なのに許せちゃうのは風野流。今後の展開にワクワクです。2014/10/06
ううち
16
占い同心シリーズ第2弾。占いで町の人たちの悩みから謎解きをし、取りものと絡まって、テンポ良く進むので読みやすい。平戸藩との関わりや桃太郎伝説、鬼堂家の謎も気になるところ。出て行った妻が、そこはかとなく くノ一の香りがします。双星姓の方の登場にニヤリ。民斎さんが自分ではそこそこ整った顔と言っていたのに、後半ではしれっと自身の容姿の評価が上がってて笑った。2016/08/08
とく たま
15
鬼堂家は鬼ヶ島の鬼の家系で、奉行所には桃太郎の子孫もいて、などおかしな展開に相成りき?が、面白きことに変わりなく。迷子のフクロウの赤ちゃんを世話したことで、民斎の危機などを知らせてくれる大きく育ったフクロウなんかも、なんともはや愛らしやら。行方をくらませた女房も姿を現したり、軽くミステリー的でもあり、ページは進む。2016/11/05
こおり
14
占い同心(2) おもしろーい(゚∀゚) 犬塚、猿田、雉岡なるほど!そうきましたか。このハチャメチャ感は大好物です。謎解きもユーモアがあって面白いし、民斎の周りの女性たち(亀吉、おみず、お壷)がそれぞれに魅力的なところも良いわ。これはかなり楽しみなシリーズになってきたぜ2014/06/29
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