内容説明
「悩み解決します」の看板を掲げ、芝金杉橋を中心に座る易者鬼堂民斎。二枚目なのに女房には逃げられ、同じ長屋に住む艶な元深川芸者にも相手にされない三十四歳。だが、その正体は南町奉行所の隠密同心であった。二本差しを筮竹に持ち替え、市井を賑わす恋の悩みや悪巧みを大解決!を目指すのだが―情味豊かなユーモアと推理が冴える新シリーズ、誕生!
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年生まれ。立教大学卒業。92年『黒牛と妖怪』で第一七回歴史文学賞を受賞し作家デビュー。数々の大人気シリーズを放つ時代小説の旗手(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
68
占い同心 鬼堂民斎[当たらぬが八卦]1巻。隠密同心鬼堂民斎しかし扮するのは占い師だけしかも三代続く占い同心、設定が面白いですね鬼堂家と波乗家の確執や、失踪した民斎妻等々いろいろと謎お抱えた物語面白そうです。2016/11/14
優希
37
占い師でありながら本当は隠密同心という設定が面白いと思いました。人情味豊かなユーモアのある作品でした。2023/03/01
豆乳くま
29
風野さんの新しいシリーズ見つけました。占い師の裏で隠密同心。いいキャラです。周りもくせもの揃い。笑えるところが一番です。最後は平戸藩がらみ。静山公まで!静湖シリーズは読んだが妻はくノ一はまだでこれはいよいよ読んだ方が楽しめるのかな?2015/08/17
ううち
22
易者に扮した隠密回り同心が主人公。謎解きもテンポよくて読みやすい。フクロウの福一郎が可愛らしい。これから活躍してくれるかな。松浦静山公に雙星さんなど、平戸藩絡み!と思ったら…え…。静山さん?2016/08/03
007
21
★★★★☆ 明るく楽しく気軽な物を読みたいときは風野真知雄に限るね(笑)。民斎の妻はいったい何者?もしかして「くの一」かなぁ・・・と思いながら読み進めたら、後半は平戸藩の松浦静山や西海屋などおなじみが登場してきてビックリした。今後はペット(?)のふくろうも活躍するだろうか?楽しみだわ~。2014/08/09