内容説明
尖閣諸島沖で三隻のはえ縄漁船が突如消息を絶った。中国公船が関わっているという情報をもとに、行方不明になった漁師を救い出すべく、最強の傭兵部隊“リベンジャーズ”が出動する!覇権主義で牙を剥く中国、為す術のない日本、傍観する米国。様々な策謀が巡らされる中、“リベンジャーズ”に最大の危機が!?やがて、シリアで暗躍した敵が浮上し…。迫力の大巨編。
著者等紹介
渡辺裕之[ワタナベヒロユキ]
1957年名古屋市生まれ。中央大学経済学部卒業。アパレルメーカー、広告制作会社を経て、2007年『傭兵代理店』(祥伝社文庫)でデビュー。同作が人気シリーズとなり、アクション小説界の旗手となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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キューポップ
37
尖閣諸島沖で日本の漁船が中国に拿捕され、19人の乗組員奪還の為に傭兵チームが動く。現在の自衛隊の立場では特殊部隊は派遣出来ないからだ。日中で開戦となればアメリカは参戦しないだろう。911のテロは米国の自作自演だった事、チベット独立を求めるデモや反日暴動は中国軍兵士や政府関係者が煽った等突っ込んだ内容にも触れていた。 /上巻よりは面白かったが、何故か最後の作戦の盛り上がりが今一つで時間を要した。古武道家の明石妙仁と偉傑が魅力的なので再登場求む。前みたいに物語を読ませて欲しい。2019/10/11
み
24
下巻にした意味が分かったような(>_<)ヨーダ一家の再登場は、あるよねぇ、面白い設定だわ。レッドドラゴンが巨大過ぎて、ケガされる方が多くって、この先ちと心配なり。2019/08/04
future4227
18
舞台はシリアから中国へ。尖閣諸島をめぐる領土問題、中国の外交政策、内政問題など中国共産党の思惑がよくわかる。かなり中国を悪者扱いして書かれているきらいはあるが、今の中国の動きを見るとさもありなんと言ったところか。話題の集団的自衛権についても作者なりの考えが垣間見れて、なるほどね!と思う所も多々ある。このシリーズ、傭兵部隊の活躍ももちろん面白いんだけど、いつも国際情勢の勉強になるので助かります。そんな折、ロシアがちょうどシリアを空爆してますね。この本のおかげで理由がよくわかります。2015/10/03
羊山羊
7
シリアでの任務を終えたリべンジャーズの次の任務は中国に拉致された日本漁船員の救出!最初から中国当局に補足された中から偵察や物資調達を行うハードな展開に。上巻でも相当なキツさだったが下巻は更にキツい波乱の連続だった。良く生きて帰った笑 この漁船員の拉致、角幡氏の「漂流」を読んだ後だと、事件の内容自体が突飛な出来事に思えないのが作者の着眼点の凄まじい所。初読み作家さんでしたが大満足。後、ちゃんと復讐できてよかった。2019/05/30
ロビー
6
沖縄、尖閣諸島沖でマグロ漁船の漁民が中国の特殊部隊に拿捕された。有事に発展しかねない事態に米国、日本国政府も対応が出来ず、傭兵特殊部隊リベンジャーズが事態の解決に望む。シリア編で取り逃したターハ・イスマイールことクロスマンも物語に絡み、進展する。ブラックナイト亡き後に勢力を伸ばしている闇の組織レッドドラゴンの謎はあまり解き明かされず、消化不良。今回は怪我人だらけで、無敵の傭兵部隊とも言えなくなってきているか。2014/06/30