内容説明
各国の傭兵を陰でサポートする傭兵代理店。そこに所属する最強の傭兵・藤堂浩志に新たな依頼が入った。紛争中のシリアで化学兵器使用の有無を調査して欲しいという。フランス外人部隊と協力し潜入した浩志。待ち受ける罠に次ぐ罠。やがて浩志は紛争を激化させて利益を得ようとする者がいるという真実を知るが―。悪魔の野心を打ち砕け!圧巻・衝撃のアクション小説。
著者等紹介
渡辺裕之[ワタナベヒロユキ]
1957年名古屋市生まれ。中央大学経済学部卒業。アパレルメーカー、広告制作会社を経て、2007年『傭兵代理店』(祥伝社文庫)でデビュー。同作が人気シリーズとなり、アクション小説界の旗手となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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み
25
わ~い。お孫さん登場(^^)柊真さん成長したねぇ、近所のオバサン目線だわ。シリアとかの争いの背景をちゃんと理解できてないのですが、今作からは他国の争いの場に使われてる印象が…。この頃、報道されてないような気がしますが、普通の生活できてるのかしら?上巻で一応完結したような、上下巻になってるのは、下巻を読んだら分かるのかな?2019/08/03
future4227
9
今回はシリアが舞台。期せずしてちょうど今、大きな国際問題となっているシリア難民の受け入れ。なぜ、こんなにもシリア難民がいるのか?シリアでいったい何が起きているのか?平和な日本にいるとさっぱりわからないが、この本を読むとシリア情勢がよくわかる。アサド政権VS反政府という単純な構造ではなく、アラウィー派VSスンニ派、チェチェンVSロシアなどが混在している。さらに反政府側にISILが介入していることが事態を余計にややこしくしている。なるほどね!シリア難民、何とかしてあげようよ。2015/09/29
羊山羊
7
最強の傭兵藤堂がシリアに仲間と潜入して大暴れをする冒険活劇。「グレイマン」はビミョーに肌に合わなかった僕には最高の1冊だった。正義面や人間的弱みを露骨に書かないのが好き。最強の男が敵地に飛び込み、数多の罠を個人の能力と味方の力で突破していく単純明快なコンセプトと複雑に入り乱れるストーリー。気に入りました。事の始まりのスタルクの哀しい姿がラストに胸を打つ。黒幕がどんな結末を迎えるのか、今から楽しみ?ですね。初読み作家さんですが大満足。傑作エンタテイメント!2019/05/27
ワンモアニードユー
4
すっかり定番で安定感が増しています。 上巻はリベンジャーズはあまり目立たず、成長した柊真くんと美香のお兄さんの片倉が副主人公として物語を廻していっています。 さて下巻はいよいよリベンジャーズの揃い踏みでしょうか。2014/11/20
ロビー
3
シリアへ潜入した藤堂らの半リベンジャーズ。別々に行動しているリベンジャーズを補強すべく、謀略の海域で共闘した村瀬、鮫沼、アンディー、マリアノが合流。フランスの外交人部隊に入隊した柊真も合流。いよいよ人が多くなってこんがらがってくるが、上手く書き分けている。2013年が舞台ではあるが、現在(2014年6月)のシリア情勢にもつながるところがあり、読ませる。チェチェン人のムスタフ、フランスの情報員スタルクの業を負い下巻へ!2014/06/28