内容説明
「どこの読売が、嘘を書き立てたのだ」影山道場の師範代・志垣真吾は門弟の策略で道場を追われる。怒りに震え、加担した読売屋へと向かったが、行き着いた先は別の読売屋。そこの主に惹かれ、用心棒として働くことになる。持ち前の正義感で、人買い組織、悪徳医者らの悪を暴き、武士とは別の矜持を持つようになるのだが―大胆不敵の読売屋用心棒、ここに誕生!
著者等紹介
芦川淳一[アシカワジュンイチ]
1953年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。出版社勤務を経て作家に。歴史時代作家クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
23
新シリーズ「読売屋用心棒」正義感は強いが猪突猛進、周りの事を顧みず行動をお起こし、後程反省する若者志垣真吾、用心棒であるが悪を暴く同心のよう物語ですが設定とキャラが面白い次回が楽しみ。2013/09/04
文句有蔵
2
面白かった!用心棒というからには事件が起きなければ仕事にならないが、読売屋の用心棒なら事件に事欠かない。目のつけどころがシャープである(笑)全体にまだ粗く、説明がうまくこなれて挿話となっていない難はあるが、鼻につくほどではないし、何よりも物語が面白い。最終話の「疾風小僧」だけは無理矢理に判じ物に仕立ててあって、それがどうにもお笑い草の展開で「もう少し頑張りましょう」というところ。しかも最後がいかにも「以下次号!」で、「続きも買ってね(ハァト」的なのが物欲しげなのが気に入らぬ。が。それでも「大変よかった」。2014/12/28
いえのぶ
1
身寄りのない浪人の青年が、住み込んでいた剣術道場を出ることになる。きっかけとなった読売屋に押しかけたら、そこは違う読売屋。用心棒としてそのまま住み込むことになる。用心棒をしながら、様々な事件の調査をする。盗賊の残した暗号のキーは、江戸時代には無かったと思いますが、、、2014/03/04