内容説明
「四十五歳までに、跡目を継いで代議士になってみせる」主田衆議院議員の第一秘書戸原清一は改めて心に誓った。金庫番という地位を活かし、自らの選挙資金を密かに蓄えていた戸原。そんな折、主田が倒れ、息子や娘婿との間で熾烈な跡目争いが始まった!戸原は“女と金”を巧みに操り、蹴落としに奔走するが…。政界の裏の裏を赤裸々に描いた傑作官能サスペンス。
著者等紹介
豊田行二[トヨダコウジ]
1936年、山口県生まれ。早稲田大学大学院卒業後、新聞記者を経て衆議院議員私設秘書になる。その在職中の68年、「示談書」で、第三十二回オール讀物新人賞を受賞。同作品は、第五十九回直木賞の候補にも挙げられた。以後、政界の内幕を抉るものや官能小説「野望シリーズ」などで、読者の圧倒的な支持を得るも、96年惜しまれつつ逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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