内容説明
この人が私の運命の相手?十年前、再会の約束を交わした元彼、同棲し始めたばかりの彼女、自分の理想の名前を持つ相手、小説家を目指すきっかけになった女性、上司のすすめでお見合いをした相手、同じ趣味を持つ同僚…。あなたの求める「たったひとり」はきっとこの世のどこかにいるはず!?注目の女性作家たちが描く傑作恋愛アンソロジー。
著者等紹介
飛鳥井千砂[アスカイチサ]
2005年『はるがいったら』で第18回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー
彩瀬まる[アヤセマル]
2010年「花に眩む」で第9回「女による女のためのR‐18文学賞」読者賞を受賞しデビュー
瀬尾まいこ[セオマイコ]
2001年「卵の緒」で第7回坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、デビュー
西加奈子[ニシカナコ]
2004年『あおい』でデビュー。05年『さくら』が25万部を超えるベストセラーになる。07年『通天閣』で織田作之助賞を受賞
南綾子[ミナミアヤコ]
2005年「夏がおわる」で第4回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞を受賞しデビュー
柚木麻子[ユズキアサコ]
2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」で第88回オール讀物新人賞を受賞。同作を含めた短篇集『終点のあの子』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
461
タイトルと豪華な作家陣!読まずにいられようか、と鼻息も荒く読み出したのだが。結論から言うと、わたしが求めていた「濃い」内容ではなかった。どれも良くできているものの、おそらく1週間後にはもう覚えていないと思う。アンソロってそういうところあるよね。2019/12/13
takaC
200
飛鳥井千砂「神様たちのいるところ」困った時の神頼み。 / 彩瀬まる「かなしい食べもの」彼なら運命の人と言ってもよい。 / 瀬尾まいこ「運命の湯」そうだ銭湯へ行こう。 / 西加奈子「宇田川のマリア」その男は誰さ? / 南綾子「インドはむりめ」インドは楽しいよ。 / 柚木麻子「残業バケーション」そのドラマじゃダメだろ。2016/10/11
masa@レビューお休み中
190
誰しも一度は考えたことがあるはずだ。私の運命の人は、きっとどこかにいるはずだって…。それも、10代の女の子が願うような夢物語であればかわいいが、ここにでてくるのは、すでに大人になった女性ばかり。十年前の元彼との約束を果たすべくギリシャに行く里奈。大恋愛をするべく運命のロミオを探すジュリエット。大好きだったテレビドラマを共通項に同僚と距離を縮める歩。大人女子の運命の人探しは、痛みも悲しみも諦めも、ごちゃまぜになっている。そういう複雑に絡み合った感情があるからこそ、よりリアリティがでてくるのかもしれない。2014/04/25
ひさか
123
祥伝社ムックFeelLove2.2008Winter西加奈子宇田川のマリア、vol8.2010Winter南綾子インドはむりめ、vol16.2012Summer飛鳥井千砂神様たちのいるところ、vol17.2013Winter彩瀬まるかなしい食べもの、柚木麻子残業バケーション、小説NON2005年2月号瀬尾まいこ運命の湯、の6つの短編を2013年4月祥伝社文庫刊。シリーズ5作目。瀬尾さんのコメディ調の展開が楽しくて笑ってしまう。南さんのも設定が楽しくて面白い。綾瀬さんのは心に残ります。煙楽さんの表紙が良い。2022/04/15
紫綺
123
女流作家たちによるアンソロジー。運命の人と出逢うというありきたりのハッピーエンドは無い。どこか寂しげで哀しげ虚しげである。期待したものとは違ったが、それぞれの作家の奥深さを知ることが出来た。2014/12/23
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