内容説明
旗本・桜井長太夫の芸者・歌への執着を利用して音羽の花街を取り締まらせ、同時に付け火で町方を混乱させた祈祷師盗賊団の金座襲撃は成功した。その夜歌が失踪、市兵衛は捜索に乗り出し、面目を失った奉行所も一味捕縛へ躍起に。最中、市兵衛に迫る托鉢僧が剣の兄弟子・真達で、目的が市兵衛誅殺と判明するが…。市兵衛の過去も明らかになる、シリーズ最高傑作。
著者等紹介
辻堂魁[ツジドウカイ]
1948年、高知県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、出版社に勤務。その後退職して本格的に執筆業に入る。迫真の剣戟と江戸情緒溢れる人の絆を描く作風には定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紫綺
66
シリーズ第7弾。祈禱師盗賊団との対決、お歌の失踪、托鉢僧・真達との果し合いと少々詰込み過ぎなのでは?と思いながらも先を急いて読んでしまう痛快時代小説!2024/02/20
はにこ
45
大清楼のガサ入れと火事と押し込み事件が見事にクロス。鬼渋や市兵衛の活躍で失敗に終わるものの、なかなか凄い計画だった。歌がどこに居るのか最後までハラハラしたけど、まさかのところに居て、なるほどだから必要な登場人物だったのかと納得。托鉢はあんまり関係なかったけど、市兵衛はいつも命が危ないねぇ。2020/08/26
万葉語り
42
旗本桜井の歌への邪心がうかつにも悪党に利用されて、多くの人の命が失われた。歌の居場所がそこだったとは、全く気付かなかった。藤蔵の一途さと賢明さに救われる話だった。2018-2102018/12/02
み
31
う〜ん、最後の真達さんとの部分はどうだろ?市兵衛さんのお寺時代が知れたのは良かったけどね。市兵衛さんモテますねぇ♪宿敵は登場せず(^^;もう登場しない?2015/10/28
ひさか
30
2012年5月祥伝社文庫刊。書下ろし。シリーズ7作目。盗賊団捕縛に動く、市兵衛達の活躍が楽しい。大団円が良い。2018/06/18