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祥伝社文庫
苻堅と王猛―不世出の名君と臥竜の軍師

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  • サイズ 文庫判/ページ数 480p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784396337551
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

四世紀半ば、諸民族が覇を競う五胡十六国時代の中国で、〓(てい)族の青年・苻堅は全民族が平等に暮らせる統一国家建設を志していた。〓(てい)族の秦と鮮卑族の燕が中原を二分、江南には中華の正統を継ぐ漢族の東晋が盤踞する中、臥竜の軍師・王猛を得た苻堅は秦の皇帝となり燕を併呑、ついに東晋に挑むが…。史上初、民族融和の壮図を目指した不世出の名君を描く歴史巨編。

著者等紹介

小前亮[コマエリョウ]
1976年、島根県生まれ。東京大学大学院修了。専攻は中央アジア・イスラーム史。在学中より歴史コラムの発表を始める。作家・田中芳樹氏に見出され、小説の執筆を開始、2005年『李世民』でデビュー。中国歴史小説の新たな才能として注目を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

巨峰

33
五胡十六国の時代はそんなに知らないから、統一したのは隋だから、符堅は結局失敗したのだなと予想しながら読んだ。Wikipediaで調べたい気持ちを抑えつつw主人公の一人が早いタイミングで退場したのは驚き。符堅は、以前は非常に評価は低かったけど、統一中国になって評価がひっくり返ったと聞いてさもありなむと思いました。その後の符堅の話をWikipediaで読んでそんなことになったのかとまた驚き。小前さんの中国物は小前さんでしか読めない題材を取り上げてくれるので、この先も読みたいと思います。2024/12/14

kawaken1216

3
三国志から200年後の中国。北方民族から侵略があり、様々な民族が割拠していた時代のお話。前秦の君主 苻堅は様々な民族が共存できる理想の国作りを目指していた。王宮の贅沢を廃したり、軍を使って開墾や道路の整備等を推し進め、華北全域を治めるに至り 100万の軍勢で東晋を攻めるが…… 志半ばで自身が許した降将に斃される運命にあった苻堅。王猛と二人三脚で目指した彼の理想は果たして昇華されたのか?理想に殉じたにも関わらず、時代が受け入れなかった彼の”無念”をもっと描いて欲しい。2013/11/04

BIN

3
五胡十六国時代に華北を統一して、いよいよ華南の東晋を滅ぼして天下統一を目指すも淝水の戦いで敗れて結局は滅んでしまった理想主義者の苻堅の物語。すべての民の安寧を理想に掲げた主君に対して、その理想を実にする力がある軍師王猛がいたころはすべて順調に進んでいた。自分の理想にみんながついてきてくれるんだと思い込んでいるのが悲しい。あんまり人の内面を見なかったんだろうな。こういう君主がいたことも面白かった。2012/06/30

無職さん㌠

1
再読。五胡十六国時代の前秦の苻堅とその参謀の王猛を描いた作品。 諸民族融和の理想を掲げた、中華皇帝の中でも一際異彩を放つ苻堅。彼の時代から1700年近く経っても我々は人種や文化の軋轢を克服できていない。 いつか彼らを題材にした動画を制作したい。2016/09/14

URI(病気養生

1
少々理想主義でもあり、中盤から徐々に反乱者が出てきたり、思い通りの政治ができなくなってくるあたりのガキ臭さ。というのが名君とかしげたくなりましたが、最後最後で慕容垂に救われる、「あなたによって私が救われ、こうして私によって救われた。王道という樹の種は・・・(意略)」はなかなか読ませる友情シーンだった2014/08/18

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