内容説明
元警官越沼が頭蓋骨を冠のように飾られて殺された。それは二十六年前の、「キング」と呼ばれた殺人犯による、迷宮入り事件の手口と同じだった―。弘前中央署会計課の小松一郎は、幼馴染みの警視庁警視正・風間によって、捜査の最前線に立たされる。少年時代の二人はキングの被害者だったのだ…。北の街を舞台に、心の疵と正義の裏に澱む汚濁を描く、警察小説の傑作。
著者等紹介
香納諒一[カノウリョウイチ]
1963年、横浜生まれ。91年小説推理新人賞を受賞し、92年に『時よ夜の海に瞑れ』で長編デビュー。99年には『幻の女』で日本推理作家協会賞を受賞し、正統派ハードボイルド、警察小説の書き手として第一線で活躍を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
ミスランディア本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ミーコ
34
ブックオフにて購入しました。久しぶりの香納さん、「キング」と呼ばれた殺人犯による迷宮入り事件、26年前と同じ手口で事件が起きる・・ グイグイ引き込まれて読んだのですが、真相が分かって来るにつれ え?っとなり結末には、なんだかなぁ となってしまいました。後半まで面白かったのに残念な感じが残りました。2020/09/02
ゆきこ
12
初めての作家さん。これが警察小説なのかどうかはわからないけど、なかなか面白かった。26年前と同じような惨殺死体が見つかりその犯人を26年前の被害者とその幼なじみの警官が事件を追って行く話。途中までどうなの?どうなの?って凄く入り込んでいました。犯人がわかる終盤には、うーん、もっと違った最後を期待してたんだけどとちょっとだけ残念になりました。2017/04/08
crazy cool joe
10
青森出身の自分としては楽しめた。津軽弁って文字にするとなんて読みづらいんだろう。結末が予想通りだったし、展開が雑な印象を受けた。まあまあ面白かった!2015/08/02
Gomezmarchante
8
そこそこ面白く読めたけど、いまいちな印象が強い。展開が遅くてもったりしてる。方言は分かりにくいだけ。最後はサイコパスのようなご都合主義的な印象。せっかくいい雰囲気で行ってるのだから動機をしっかり構築してくれれば凄く良くなると思うのに。『蒼ざめた…』が良かっただけに残念。2013/04/15
kuwagata
6
二重人格モノは好きではないのですよ。ラストに少し裏切られた感じ。2011/03/24