内容説明
藤堂浩志はソマリア沖にいた。国外で武力行使ができない防衛省は、苦肉の策として浩志たち傭兵を海賊対策に派遣したのだ。だがその最中、商船が攻撃を受け、沈没させられる事件が続発する。人質を取り、金品を要求するはずの海賊がなぜ?渦中のソマリアを舞台に、アフリカの覇権を賭けた大国の謀略が錯綜する。注目の気鋭が放つ、アクション超大作第五弾。
著者等紹介
渡辺裕之[ワタナベヒロユキ]
1957年名古屋市生まれ。中央大学経済学部卒業。アパレルメーカー、広告制作会社を経て、2007年『傭兵代理店』(祥伝社文庫)でデビュー。同作が人気シリーズとなり、アクション小説界の新星として注目されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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absinthe
133
シリーズの魅力は戦闘場面だろう。前回のジャングルと色を変えて砂塵吹き荒れるソマリア。せっかくの傭兵の設定が生きる海外だ。ソマリアといえば海賊だが、夜盗にしては訓練されすぎた、謎の集団が現れる。会場の生活も描かれて目新しいが、海の上はちょっと退屈したぞ。後半、読みどころの地上戦は前作どおりハードなアクションが連続する。 一本調子が売りの作者も色気を出してきたか・・・マンネリ化を意識したのか、本書は主人公の死亡記事で始まる。それにしても荒削りな小説だなぁ、やりたい事がわかりすぎて苦笑する。 2019/06/12
future4227
29
シリーズ第5弾。今度はソマリア沖の海賊退治に藤堂率いる傭兵部隊が駆り出される。なぜ海賊が出没するのか?なぜ撲滅できないのか?そんな疑問に答えてくれる一冊。なるほどー、こりゃあ自衛隊の派遣もやむ無しだなぁ。そして、武器使用の法的制限もどうなのかなぁと改めて考えさせられた。映画『ブラックホークダウン』の話もチラッと出てきたが、もう少しソマリアのお国事情を詳細に描いてほしかった。ちとロシアを悪者扱いし過ぎかな。2016/10/21
み
21
さくさくと♪ピッカリさん再登場、しかもこれからも登場しそ~(^^)ソマリアの基礎知識が全くなく…。お話しを楽しむためには時事ネタを知るのは大事だわ(^^;2019/06/28
roomy
19
ライブラリー本。なのでいきなり5作目でしたが面白かったです。少なめでしたが戦闘シーンはやはりハラハラします。テキーラは好きなお酒だったのですがレポサドと言う名に聞き覚えがなかったのでバーの仕事をしていたことのある旦那にレポサドと言っても通じなくて発音が悪いのかと思ったけど西洋人たちの通称(1800ゴールド)が違ってただけだった。笑 仕事の後のお酒は美味しいんでしょうね。特に命がけの仕事をしている藤堂ならね。他の作品もぜひ読みたい。2012/11/11
まぁにぃ
10
傭兵代理店シリーズ第5弾。 前作があまり面白いとは言えず、「このシリーズ、もういいいかな?」と思っていた。 盛り返しましたね、面白かった。 舞台は海賊海域のソマリア。 そして敵の黒幕はあの“ロシア” エンディングでは、チームに新たなメンバーが! さて、次の舞台は?2015/12/05