内容説明
師走の江戸で、身寄りのない子どもが次々と拐かしにあっていた。風烈廻り与力の青柳剣一郎は現場付近にいた若い飴売りに目をつける。だが、不審な乞食に惑わされ剣一郎は男を見失う。奉行所は総力を挙げ拐かし犯捕縛を目指すが、新たな殺しが発生。相方を殺された“三河万歳”の太夫が、相次ぐ事件を解く鍵となるのか?大好評、人情時代シリーズの最新作。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京生まれ。83年「原島弁護士の処置」で、オール讀物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。『絆』で日本推理作家協会賞を、『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞する。以降、社会派推理、時代小説を執筆し、幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夢子
17
今回は子どもの誘拐事件、大店の主人、番頭、旗本と力のある人たちが弱いものをいじめる。いつものパターン。昔から庶民は健気に生きてるんですよね。庶民の味方、捜査1課長の青柳剣一郎でした。2024/08/07
アンベラー
7
小杉さんの時代劇は初読みどうもシリーズなんですね 順番確かめなければ 読みやすかった 2019/06/04
nemu
3
今回も剣之助が出てこなくて寂しかった。2019/12/16
Western
2
子供をさらう事件が頻繁に発生し、その謎を解かねばならぬ剣一郎。風裂廻りではありながら奉行所内では何でも屋のように使われてしまう。善人派は宇野様、悪人役は長谷川様。 いずれも結果的には剣一郎をうまく使いこなしている。 今回はこれに加えて三河万歳の太夫、武家の嫁でありながら下賤に売られたお久、お久を助けようとする多吉。 大きな網を広げてそれを絞っていくストーリーの今回のキーパーソンは文七。異彩を放っていたのは殺し屋の頓兵衛こと義平・・・その匕首腕と残忍さはすごかった。 人情時代劇としてはラストの場面はGood2022/06/08
昌子♪♪
1
人の行いは色々!?2017/08/21