内容説明
すべての女たちは女優なのだ、と誰かが言っていた。カメラを向けさえすれば、彼女たちの瞳は潤みはじめるのだ(山川健一『ハメ撮り師』)/「わたしの場合は、長くしてしなやかな指を見ると、たまらなくなるの。ギターを弾いているところを見ているだけで…」(斎藤純『ギター弾きの指』)。人生のさまざまな局面に訪れる恍惚の瞬間を、10人の名手たちが活写。スウィートでビターな愛と性の物語集。
著者等紹介
山川健一[ヤマカワケンイチ]
1953年生まれ。早稲田大学在学中から執筆活動。77年、大学内での内ゲバ殺人に題材を採った『鏡の中のガラスの船』で『群像』新人賞優秀作受賞
春口裕子[ハルグチユウコ]
1970年、神奈川生まれ。慶応大学文学部卒。損害保険会社に入社。自動車事故サービス部、広報部を経て退社、執筆活動に入る。2001年『火群の館』で第2回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞、作家デビュー
内藤みか[ナイトウミカ]
1971年生まれ。女子大時代、ふられた腹いせで書いた官能小説でデビュー。若妻ものやインターネットものなどで定評
斎藤純[サイトウジュン]
1957年、岩手県盛岡市生まれ。立正大学文学部卒。88年、『テニス、そして殺人者のタンゴ』で作家デビュー。94年、『ル・ジダン』で第四十七回日本推理作家協会賞短編部門受賞
小沢章友[オザワアキトモ]
1949年佐賀市生まれ。早稲田大学政経学部卒。『遊民爺さん』で開高健賞奨励賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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