内容説明
深川は要橋端の“地獄宿”と恐れられる一膳めし屋。客は寄りつかず、胡散臭い男たちが群れる店におきゃんな若い娘が働き始めた。そこの主は知る人ぞ知る、闇の殺しの差配人。ところが、地獄宿の男が一人また一人と惨殺される、しかも異様な斬り口を残して。狙いは何か?存亡の危機に立たされた地獄宿は、五十七歳の老刺客・安田平兵衛に最後の望みを託した…。
著者等紹介
鳥羽亮[トバリョウ]
1946年、埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部を卒業後、教員生活を送る。90年『剣の道殺人事件』で江戸川乱歩賞を受賞する。ミステリー作品を手がける一方で、次々と骨太の時代小説を発表し人気を博す
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