祥伝社文庫
乱雲―密命・傀儡剣合わせ鏡

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  • サイズ 文庫判/ページ数 330p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784396332174
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

回国修行を続ける金杉惣三郎長男・清之助の姿は、紀州和歌山城下にあった。紀州は将軍吉宗のお膝元、ところがここにまで吉宗憎しの尾張勢の暗躍があった。「吉宗の密偵」との誤解を受けた清之助は、ひたすら大和街道を北上するが、黒装束団の追撃を受け、銃弾が!息子の危難を感知して神仏に祈るしの。父から子へ、「密命」シリーズ新展開の記念碑的作品。

著者等紹介

佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。闘牛カメラマンとして海外で活躍後、国際的スケールの作品を次々と発表する。99年に初の時代小説『密命―見参!寒月霞斬り』を発表、その迫力ある剣戟シーンと人情味あふれる庶民の生活を描いて人気作家に
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

107
密命シリーズの今回は主人公の息子がメインです。修行をしている途中で誤解により密偵と思われて様々な試練が襲ってきます。この息子は体格も大きく当時としてはかなり大きかったのでしょう。強いわけです。やはり尾張徳川との対決が続きますがいよいよ最後の時が近づいているのでしょうか?2017/05/27

tengen

32
飛鳥山の菊屋敷で金杉一家と仲間が結納を終えた棟方新左衛門・りくを祝っていた。そのさ中、江戸では仲人の石見銕太郎の元へ一人の女が訪れていた。「津軽から出てきた棟方新左衛門の許婚です」☆四国から紀州に渡った金杉清之助。紀伊藩の支藩である新宮藩で跡目争いが勃発。清之助も騒動に巻き込まれる。裏では尾張徳川が暗躍していた。吉宗出身の紀州で騒動を起こし将軍失脚の足掛かりにしようとの策略。高野山への復帰を餌に高野聖達が、そして傀儡の解々一膳坊とかつらぎ夫婦の秘技合わせ鏡が清之助を襲う。☆とうとう親子二本立てになった。2023/06/05

ichi

25
【図書館本】紀州に滞在していた清之助は、「将軍吉宗の密偵」と誤解され、かつて父、惣三郎を襲っていた尾張の刺客に襲われ続けてしまう。この『密命』シリーズは、尾張との決着がついて完結なのだろうなぁ。2014/12/08

藤枝梅安

25
諸国修行を続ける清之助は四国から紀伊に渡った。和歌山城下の田宮道場に住込みを許され、半年を過ごす。再び旅に出ようかと考え始めた清之助は同じ道場で稽古する園部治平次に連れられて、紀之国屋という料理茶屋を訪れる。この店の娘と心を通わせていた園部は剣を捨て茶屋の婿に入る決心をしていたが、最後の決断をするため清之助と時を過ごしたいと考えたのだ。その帰り、刺客に待ち伏せを受けた清之助はこれを討ち果たす。それを見た園部は剣の道を捨てる決心を固めた。紀伊の国は吉宗の膝元である。その紀伊に尾張柳生の者が潜入し、2010/12/16

武蔵野きつね

24
今回は老侍 金杉惣三郎に変わって息子の清之助の武者修行ぶりがメイン。修行を邪魔し次々と現れる刺客を退け清之助はどんどん強くなっていく。所々で旅の食事や風景が描写され旅日記としても楽しめた。2017/03/24

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