内容説明
一本の映画フィルムの修正依頼。仕事を受けた浅倉大介は、生の主演女優・夏山零奈を見た瞬間にその虜になった。『映画を地でいく魔性の女』と呼ばれている零奈。やがて、大介の部屋を訪ねてきた彼女の真意とは?フィルムに映された「映像」の謎をめぐって、壮絶なチェイスが始まる!妖艶なるエロスと、息もつかせぬ展開で描く著者渾身のサスぺンス小説。
著者等紹介
安達瑶[アダチヨウ]
安達O(男)とB(女)の合作作家。「SFからSMまで」をモットーに、ひたすら『面白い小説』を書くべく、94年長編官能小説でデビュー。安達Oは映画の助監督・脚本家から、より制約なく大風呂敷が広げられる小説家に転身。安達Bはパソコン通信で書く快感に目ざめ、二人は電子メールを活用して原稿を書いている。サスペンスとしては『ざ・だぶる』が第一作である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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秀玉
16
解離性同一障害の二人?が解決するハードボイルド。(エロは大沢作品より少し多め程度か)無痛症でするどい感性、ひらめきと行動力があり、暴力的な竜二と東工大を卒業しIT能力に長け、やさしく臆病な大介。なんと二人?はそれぞれ戸籍を持っている。竜二は親分に拾われ、戸籍を与えられたのだ。題名もここから来ている。このシリーズには「ざ・とりぷる」(予知能力の女の子がいる)と「ざ・れいぷ」がある。とりぷるはマネーロンダリングと政治の話だ。いずれも大沢作品と同じく良い女が出てくる。ただ人は誰でも人格を使い分けて生活している。2022/04/03
Thinline
4
男女ふたりの作家さんによるエロティック&サスペンス。2019/06/21
ぴよきち
1
読み始めにタイトルから察する事ができる隠す気のない内容説明。むしろ潔し。内容もあいも変わらすエロ&サスペンス。気弱な方もやることはやっています。2018/02/02
てるぞう
1
この手の本は女性を痛めつける内容が多いのは気のせいか?テンポ良し。官能度も丁度良し竜二と大介のその後は?主治医の葉子先生どうなった?最後まで刈り取ってほしかった。多重人格者はよく題材になるよね2016/06/29
Yuki Toda
1
最初の方は多重人格のネタバレを感じつつもスピードがあって楽しかった。でも最後の方はなんかバタバタと展開していて、感情移入できなかった…個人的には、エロスとつけるならもっと竜二と主役の女の子のラブシーンがほしかったなぁ。2012/05/05
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- 和書
- 野の草花 かがくのほん