内容説明
異端の百合族作家・森奈津子は、見知らぬ女に拉致され、離れ小島に軟禁された。だが、意外にも上機嫌だった。紺碧の海は美しく毛蟹は食べ放題で、まさしくパラダイス。彼女はこの島を「ユリ島」、向かい側に見える島を「アニキ島」と名付け、誘拐を満喫していた。一週間後、アニキ島で死体が発見された!妄想癖の強い奈津子は“とんでもない推理”を打ち立てるが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
46
実在作家多数登場。百合妄想もあってか語りは何処かコミカル・・・。いや、状況が状況だけど真相も訳がわからないよ。と言いたいんだけど。
papako
46
西澤保彦強化月間。アンソロジーで読んで、まさかそれで一冊とは!なので、再読。西澤さんの百合全開、下品全開の短編ですが、なぜか楽しめる。でも、これだけなんて!2015/10/24
そのぼん
44
濃い・・・。実在する作家の名前そのまんまでのパロディーって感じでしたが、なかなかの濃さでした。主人公のが突然孤島につれていかれるお話でしたが、ミステリー云々よか、森奈津子のキャラクター(レズビアンとか妄想とか)が印象に残りました。これは好き嫌いが分かれるだろうな、と感じる作品でもありました。2014/02/02
巨峰
42
最後のシークエンスは、推理ものの常套だったので、面白かった。森奈津子様は本当にこんな感じなのでしょうか?2024/03/24
はらぺこ
39
なんかフワフワした感じでした。ジャンルは何でしょうか?表紙には推理小説って書いてるけど、奈津子の妄想・エロ小説部分だけで良かったなぁ、正直、ミステリー部分は要らんなぁ・・・。 あとがきを読むと登場人物の森奈津子、野間美由紀、倉阪鬼一郎、牧野修は実在するらしい。って事は作中の奈津子のエロ小説は実在するんでしょうか?タイトル何やろ?読みたいなぁ。 2010/11/10