ノン・ポシェット<br> 白い国籍のスパイ〈下〉光の部

ノン・ポシェット
白い国籍のスパイ〈下〉光の部

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  • サイズ 文庫判/ページ数 454p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784396325305
  • NDC分類 943
  • Cコード C0197

内容説明

「ハイル・ヒトラー!」一九四三年、第二次大戦占領下のパリ。元エリート銀行家のトーマス・リーヴェンは、ドイツ軍特別指揮官として働いていた。が、その快活な敬礼とは裏腹に、平和主義者のリーヴェンが企んでいたのは、敵であるフランス・パルチザンの救出だった!果たして、ゲシュタポの目をかいくぐり、救出できるのか?そして孤独なスパイの運命は。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Panzer Leader

61
下巻に入っても独国防軍の諜報員としてフランスのレジスタンスを活動させないよう手を尽くしたり汚職ナチスの高官の摘発したり、戦後は米仏の情報機関で隠れナチスを発見しソ連のマスタースパイのあぶり出しと、「人を殺めない騙すのは悪人のみ」を矜持にリーヴェンの縦横無尽の活躍ぶりは続く。でも自分自身は信頼する人物や愛した女性に裏切られたり刑務所に投獄されたりと踏んだり蹴ったり。そんな彼が最後に掴んだ幸運とは...スパイ小説らしからぬウィットとユーモアに富んだ作品。2020/06/16

こばまり

40
着こなしといい、美女と美食にヨワイところといい、流血を好まない信条といい、主人公の粋なこと。しかも彼は絶体絶命の時、自ら厨房に入り、手の込んだ料理で敵をももてなすのです。息詰まるストーリーもさることながら、本書には36ものレシピが公開されており、食べるシーンや薀蓄も満載。たぶんコレステロールも満載です。こんな人が本当にいたらなぁと願うようなチャーミングなスパイです、トーマスは。2014/12/21

seacalf

35
あの開高建がおすすめしてるこの作品。彼の名前を出さなくとも、上巻でリーヴェンの魅力に参った人ならば思う存分楽しめるはず。相変わらず『このタイミングでまた料理ですか笑』という展開が続くのが楽しい。そしてまたその料理の数々が腹立たしい程美味しそうなのだ。ユニークで読み応えたっぷりのスパイ小説を発掘したい方は、ぜひ一読を。ナチスの高官をはじめとした悪漢達を次々と手玉に取り、快刀乱麻の見事な手腕。仰々しさには目を瞑り、娯楽小説に身を任せてみるのも一興だ。解説はなんと養老孟司。彼が言うように、とても楽しい作品だ。2018/02/28

ももせはる

9
最後まで、この美食とスパイ劇のフルコースを堪能させていただきました。 ご馳走様。 2015/04/08

Hiroshi Asanuma

6
下巻も一気読みしてしまった。 展開のスピード感と美食の数々と丁寧なレシピ。 エピローグには驚愕の事実が記載されている。 本書は開高健著「最後の晩餐」にて紹介されており、開高先生に感謝である。2015/04/16

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