内容説明
「弥寿江…」楠木次郎は妻の死体を前に、慟哭した。外部から侵入不可能の密室内で、妻は全身を滅多刺しにされていた―。捜査陣は次郎を疑うが、彼には完璧なアリバイがあった。やがて、捜査に立ち上がった小早川警視正の前に、楠木家に関わる男、三波が浮かび上がるが、急死。しかし、彼の遺した手記には半世紀前の、蒲田大空襲にまで遡る衝撃の事実が…。
「弥寿江…」楠木次郎は妻の死体を前に、慟哭した。外部から侵入不可能の密室内で、妻は全身を滅多刺しにされていた―。捜査陣は次郎を疑うが、彼には完璧なアリバイがあった。やがて、捜査に立ち上がった小早川警視正の前に、楠木家に関わる男、三波が浮かび上がるが、急死。しかし、彼の遺した手記には半世紀前の、蒲田大空襲にまで遡る衝撃の事実が…。