内容説明
「空海が密かに唐より持ち込んだ、“四殺”を封印せよ」闇世界の始末人、孔雀明王美空に、高野山から秘命が下った。駆使すれば、いかなる者も殺せるという、“四殺”、即ち“外法炉”“餓蟇”“飛狗”“金剛拳”。厳秘のこの存在を何者かが暴き盗み、流血の惨事が巻き起こっている。戦慄の秘法“四殺”の実体とその行方は。密教術の天才にして無痛症の麗人、美空が動いた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ほにょこ
3
★★★☆☆ サイコダイバーシリーズ。次は「魔性菩薩」を読む予定だったのですが、そちらを開いてみたら6巻とあり、こちらが5巻となっていましたので本書から読むことにしました。この辺はどういう順番で読んでも問題ないと思いますが。魔獣狩りに登場した美空を主人公とした短編集。彼もかなりの変人で冷酷無情という印象でしたが、本書では人間味を感じさせるところもありました。新・魔獣狩りは空海の遺産である四殺を巡る話になりそうですね。みんなの再会が楽しみです。2020/10/05
fre634
1
タイトル通り美空が主人公の短編集です。途中から出てくる空海が唐から持ち帰った4つの殺人術『四殺』についての設定は惜しくなったのか『新・魔獣狩り』に繋がるようですが、個人的にはそれよりも用心棒・兎などの魅力的な脇キャラが一話で使い捨てられるのは惜しいと思いました。全体的な出来の方は、まあ普通ですね。2012/09/14
秋乃みかく
1
★★★☆☆ 再読。美空が好き♪2011/10/14
lovekorea
0
『外伝』などと銘打っているものの、結局次なる長編への序章となってるというオチですな。作者さえコントロールできないほどの広がりなのでしょうか。それにしても美空、ええキャラですな( ̄▽ ̄)2016/09/30
オルガ
0
美空を主人公とした短編集。空海が唐より持ち帰った暗殺の業である四殺が裏テーマ。金剛拳や飛狗といった伝奇ものにふさわしい要素も魅力的だけど最初のボクサーの話がお気に入り。珍しく爽やかなハッピーエンドでよかった2014/08/25




