内容説明
空心館館長彦山達祐の命を受け、首席師範代の辺見譲は、空手指導の世界行脚へと旅立った。だが、各地の支部で彼を待ち受けていたのは、想像を超えた猛者と罠ばかりだった。道場乗っ取りを企みＮＹマフィア、殺人訓練を受けたアラブゲリラ、血に飢えた巨牛…牙を剥き襲いかかる強敵を相手に、死を賭して闘う辺見だが…。世界を舞台に、圧倒的スケールで、“拳の神髄”を描く、白熱のスーパー・アクション。
感想・レビュー
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産廃屋
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極真をモデルとした空心館なる空手団体の師範代が、世界各支部の助力をして回る連作集。行く先々でマフィアあり女あり、パレスチナゲリラに日本赤軍ありと、各種イベントに事欠かぬ作品となっている。真樹日佐夫を読んでいる人がどれくらいいるのかわからないが、簡潔ながら不足しすぎない描写やステレオタイプながらも綾をつけた物語など、彼は意外に小説がうまい。2011/05/16
