内容説明
世界恐慌からの奇跡的復興、少子化対策、天下り禁止…。現代日本が参考にすべき数々の実績とその背景。経済学者ケインズが絶賛!
目次
序章 ケインズも絶賛したヒトラーの経済政策とは
第1章 600万人の失業問題を解決
第2章 労働者の英雄
第3章 ヒトラーは経済の本質を知っていた
第4章 天才財政家シャハトの錬金術
第5章 ヒトラーの誤算
著者等紹介
武田知弘[タケダトモヒロ]
1967年、福岡県出身。出版社勤務などを経てライター活動を始める。歴史の真相、経済の裏面などをテーマに執筆。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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樋口佳之
52
8時間労働や有給休暇を世界に先駆けて云々は校正で落ちるべきレベルではないかと/全体としてはそれ「国民社会主義ドイツ労働者党」なんだからという感想で、シャハトについてはもっと読みたくなりました。2022/01/21
ta_chanko
17
週40時間労働・健康診断・休暇旅行・禁煙など健康増進運動など、徹底的に労働者の生活向上に尽くしたナチスの経済政策。アウトバーンの建設など公共事業を興して中高年失業者を優先的に雇用。財源は累進課税や国債(一定以上の利益に対して購入を義務付ける)で捻出。ドイツ人の圧倒的支持を受けたのも頷ける。しかし無理に無理を重ねて最後は破綻。自給自足経済圏の確立ではなく、やはり国際協調にもとづく国際貿易の振興が大切。だが国内の景気回復や人々の生活向上に関しては、ケインズも絶賛したように、学ぶべき点も多い。2022/01/08
いつかはビーエム
11
最近ナチスに興味がある。ヒトラーの考え施策が理解できたが、シャハトとアルバート・シューペアの存在が大きい。2021/01/09
みち
7
何故にユダヤ人が絶滅の危機を迎えたのか?ヒトラーが支持された理由、世界各国がユダヤ人に救いの手を差し伸べなかったのか? ずっと疑問だったことの答えのいくつかを見つけたような感じがした。 世界一次対戦後のドイツの窮乏からナチスによる復興、世界恐慌のなかでドイツの大衆の心を掴んだのは、民のためにどこまでも温かい経済政策だった。 富みが偏る世界は続かない、のは今に通ずるだろう。 ユダヤ人の最終的解決は残酷この上ないことのひとつとして、心に留めつつ、今もどこかで同じようなことがないか?とずっと考えている。2021/08/28
naoto
2
面白かった!常識と思っていたことを崩されるのがとても楽しいのだけれど、ヒトラーとナチスに対するイメージを変える本だった。確かに、ナチス政権になってから経済は復興して、それがナチス政権を盤石にした、というのは知っていた。でも、具体的にどんなものかは初めて知った。ナチスの経済政策から学べることがかなりありそうだと思った。また、その経済政策を立案したシャハトという人物が、かなりの切れ者のようで、シャハトについて知りたくなってきた。 2022/11/14