内容説明
片づけられない、すぐキレる、話を聞けない…そんなちょっと「困った」大人たちは、実は「発達障害」かもしれない。大人の発達障害の実態から治療法、日常生活の注意点やサポート方法まで、これ一冊で全部わかる!
目次
序章 発達障害に気づかないまま大人になる人たち
第1章 大人の発達障害って何だ?―「障害」という言葉が招いた誤解
第2章 こんな人は、発達障害かもしれない―大人の発達障害の症状とは
第3章 発達障害は隠れている―併発するさまざまな合併症
第4章 発達障害はなぜ起こるのか?―その原因とメカニズム
第5章 大人の発達障害は治せる―治療の手段とサポートの方法
第6章 磨かれていない原石―発達障害者が持っている才能を生かすには
著者等紹介
星野仁彦[ホシノヨシヒコ]
1947年、福島県生まれ。福島学院大学副学長。心療内科医・医学博士。福島県立医科大学卒業後、米国イェール大学児童精神科留学。福島県立医科大学神経精神科助教授などを経て、現職に。専門は、児童精神医学、スクールカウンセリング、精神薬理学など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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fumikaze
8
目新しい内容ではない。周囲に助けて貰うのが良いという事は分かるが、それが出来るのは環境や人間関係に恵まれている人だと思う。それが出来ないから困っているのに…。廃棄。
takakomama
6
2010年に新書で読み、文庫本で再読。発達障害について具体的によくわかります。「本人が認めて受け入れることから始まる」と言われても、それが一番、難しいです。当事者に周囲の理解とサポートが必要と頭ではわかっていても、イライラする時もあって、いつも優しくサポートはできないです。 2022/10/20
縁川央
1
大変勉強になりました。しかし、それまで病気だと知らずに育った人にとって、それが治ると知ることはそれまでの自分のアイデンティティの否定につながって葛藤とかしないんだろうかとか考えてしまう。親の育て方のせいだと信じていて親の人たちに復讐するのが生きる目的だった人は、病気のせいだと知らされたら今更生きる目的を奪われて絶望することもあるのかもしれない。それは杞憂なのか。これがわからない。2018/10/31
るる
1
自分にも、当てはまるものがあったり、なかったり、でも、面白かった!2017/12/22
おやおや
1
徒然草にアスペルガー症候群と受け取れる方が登場(参照p.105-106)するとは、知らなかった!!! 1番印象に残った1節は、「明らかな生物学的(脳の)要因がなくても、親の虐待や極度のネグレクトだけで自閉症が生じ、しかも脳の萎縮まで引き起こされることがわかった(p.109)」ってところ。やはり、愛、言葉、表情は大事なんやね。2017/10/24