内容説明
京都、岡山、福知山―現地取材でわかった数々の新事実。死の前日に信長が本能寺で行なった茶会の真の目的とは?秀吉の高松城水攻めは実際には行なわれていなかった。光秀が祭られている御霊神社に奉納された系図には、わざと間違いが記されていた。過酷すぎる「中国大返し」は本当に可能だったのか?信長の遺骸はどこへ消えたのか?
目次
序章 光秀は濡れ衣を着せられた
第1章 その時、秀吉はどこで何をしていたのか
第2章 なぜ秀吉は信長を裏切ったのか
第3章 死の前日、本能寺で信長は何をやりたかったのか
第4章 「日記」が語る、秀吉の陰謀
第5章 塗り替えられた歴史
第6章 「明智光秀・御霊神社」の謎
著者等紹介
井上慶雪[イノウエケイセツ]
茶道・歴史研究家・1935年、東京に生まれる。早稲田大学文学部仏文科を卒業後、株式会社電通に入社。1978年、井上デザイン事務所を設立し、パッケージデザインに携わる。拈華菴茶道文化研究会を主宰するとともに、華道では東池坊茶花教授を務める。茶の湯文化会会員。読売・日本テレビ文化センター常任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ねね
14
秀吉陰謀説、結構面白い。茶道の観点からの切り口や資料の見方は斬新でした。御霊神社=怨霊鎮めのためのもの。後代の人々が、光秀の祟りと考えたという論説は説得力がある気がするのですが、三万石の下りは何となく腑に落ちないなあ。信長公記でこの頃ちょうど家康が大阪に来てたのも個人的には怪しく見えたのですが(何もかも怪しく見えるw)1番とく2016/05/20
ぽっぽママ
7
最近マイブームの本能寺。読んでいる時はみんな成程って思ってしまう。つくづく感じるのは昔の人はみんな策謀家。今の政治家はどうなんだろ?表に出ていない人は賢くやっているのかな?出る人はお粗末すぎて。2016/07/06
Kentaro Tanaka
4
タイトルにある通り、本能寺の変は秀吉によって引き起こされたものであった★・・というのが、この作者の結論であり、その見解についての解き明かしが為されている本である。読んでみて、なるほどと納得させられる部分もあれば、難解でよく分からない部分、疑問を感じる部分もあった。。結局のところは「諸説あり」ということなのだろうか。ベタな結論だけれども(^^)v2019/03/10
じょるじ
2
本能寺ネタの本って、どうしても手が伸びちゃいますね〜斬新で、かつ説得力あり、面白い説だと思います。どうしても、断定の部分が多いのは仕方ないか?また論議が活発になっていけば、いいですね。2016/01/11
Yoshi NAK
1
本能寺の変については、このシナリオが一番納得できる。2021/04/16