内容説明
キリスト教やイスラム教のような唯一神信仰とは違い、神社に祭られる神様から道端の道祖神、はたまた木や石にも神が宿る。日本の神様とは何か。
目次
第1章 なぜ日本には多くの神様がいるのか?(八百万のもの神が本当にいるのか?;神様を祭るのはなぜか? ほか)
第2章 神様と数字の秘密(日本に唯一神の信仰がないのはなぜ?;狛犬はなぜ二つあるのか? ほか)
第3章 これは神様なのか?違うのか?(道祖神はお地蔵様とは違うのか?;招き猫は神様なのか? ほか)
第4章 あの神様の意外な関係(火事除けの神は伊奘諾尊、伊奘冉尊の夫婦が生んだ最後の神;伊奘冉尊が火の神に焼かれて苦しんでいたときに生まれた女神は何の神か ほか)
第5章 神様の意外な裏話(はじめて埴輪をつくったのは日本相撲協会で祭られている相撲の神;たばこ神社の神様は漬物の神 ほか)
著者等紹介
武光誠[タケミツマコト]
1950年、山口県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業、同大学院博士課程修了。文学博士。現在、明治学院大学教授。比較文化的視点を用い、幅広く日本史、日本思想史などを研究する一方で、長年にわたって旺盛な執筆活動を継続中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紅香@新刊購入まで積読消化あと5冊⭐︎
25
宗教とは、やはり哲学的であり後天的に学ぶもののように思われる。私たち、古代日本人は『自分の力ではどうにもならない』と感じたときに『不思議な力を持つ神』を祭ってその御利益を求めて来た。DNAに染み込み、根付いたもの。こう考えるとやっぱり私は神道派。仏教もいつのまにか日本好みの御利益に傾斜してその悟りは二の次三の次のような気がする。なので神社に御坐すイザナギ、イザナミ、諸々の神々が気になる存在である。大和朝廷辺りから政治の匂いが際立つ。作為を感じる。それでも神々の歴史は面白い。やっぱり私はアミニズム派で。2019/08/28