内容説明
「お兄さん、花買わない?」その瞬間、僕はハッとした。北朝鮮には「花売り娘」と呼ばれる売春婦が存在するが、その声をどこかで聞いたことがあるような気がしたのだ。彼女の顔をまじまじと眺めると、なんと彼女は、僕の大学時代の友人だった。彼女は美人で性格もよかったので、男子学生の憧れの的だった。彼女と、こんなところで再会するなんて!僕はやっとの思いで「君、結婚したと聞いたのに、どうしてこんなところにいるの?」と尋ねた…。かつて「地上の楽園」と思われていた国家は、地上最悪の「恐怖国家」だった。その真実の姿を、亡命者が命を賭して告発する。
目次
1章 北朝鮮での“純潔”の価値(処女膜喪失は大同江を船が通ったようなもの;美人女優の公開銃殺刑 ほか)
2章 平壌新世代の結婚式風景(盛んに行われる中絶手術;「兄と妹」の近親結婚 ほか)
3章 運転免許のためのとんでもない苦労(なぜ北朝鮮ではベンツが多いのか?;金正日の執務室を盗聴しろ! ほか)
4章 北朝鮮で金を稼ぐ方法(ビュッフェ式レストランでのショック;病院は仮病患者の方が多い ほか)
5章 これがこの国の常識なのだ(韓国から北朝鮮へ亡命する者;北朝鮮にはエイズがない? ほか)
著者等紹介
尹雄[ユンウン]
1966年、北朝鮮・平安北道江界市で、人民軍副師団長の父と高等中学校教師の母の間に生まれる。清津鉱山金属工業大学卒業後、農業科学院勤務を経て、92年、平壌鉄道大学に入学。93年10月、第3国を経て韓国に亡命(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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