祥伝社黄金文庫
宮大工と歩く千年の古寺―ここだけは見ておきたい古建築の美と技

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  • サイズ 文庫判/ページ数 260p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784396314392
  • NDC分類 702.17
  • Cコード C0195

内容説明

宮大工にとっては、多くの古建築を見て学ぶのも大切な仕事のひとつなのです。今まで歩いてきた社寺は数え切れないのですが、その中でも、ぜひ皆様に1度は見ていただきたい社寺を厳選して、紹介させていただきました(「まえがき」より)。

目次

1章 法隆寺を歩く―「一〇〇〇年のヒノキ」が支える木造建築の原点(法隆寺伽藍図;「古の都・奈良」の見所 ほか)
2章 華麗なる「平安時代」を歩く―やさしく日本的な「軒反り」の美(「極楽浄土を訪ねるコース」の見所;京都では郊外にいい建物が多い ほか)
3章 技術の粋、多宝塔を歩く―「丸い胴」はどう造られたか(「多宝塔を歩くコース」の見所;中世建築に、数多く巡り合えた幸せ ほか)
4章 湖東三山と山寺を歩く―山と一体化した「自然美」を楽しむ(「山寺(社)を歩くコース」の見所
平地にあるお寺の楽しみの一つ ほか)
5章 のびやかな「中世」瀬戸内を歩く―私が愛する創意工夫に富んだ古建築(「中世を歩くコース」の見所;瀬戸内では、なぜ自由に創意工夫をこらせたのか ほか)

著者等紹介

松浦昭次[マツウラショウジ]
1929年、静岡県生まれ。17歳で父の跡を継いで宮大工の世界に入り、以後50年以上、全国各地の国宝や重要文化財建造物の保存修理工事に従事する。国宝5ヵ所、重要文化財27ヵ所の修理に携わり、文化財専門の最後の宮大工といわれる。1999年、「技術者の人間国宝」(正式名称・選定保存技術保持者)に認定される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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なおこっか

5
このところ観光範囲を京都から広げているので、滋賀から広島まで、時代ごと様式ごとに古寺が紹介されていて、とても参考になった。宮大工独自の着眼点も、やや駆け足の説明だが、新たな視点を得るには充分。蟇股はそもそも大工が作っていたが装飾過多になるにつれ専門の職人が生まれたのに対し、檜皮葺は最初から大工の範疇ではなく専門職務だったといった話、好きだな。2018/08/23

さんご

2
寺社建築を見る目が変わります。っていうか、今まで漠然と眺めるしかなかったけど、その美しさの鑑賞のしどころや興味の持ち方が変わりました。写真や図解で分かりやすく、見学コースまである親切さ。ただ、覚え切れないので見に行くときはこの本を片手に行くのがお勧め。2014/01/21

とかねね

1
文化遺産も修繕したことがある宮大工の著者がさまざまな神社仏閣を紹介してくれます。お寺の豆知識から宮大工ならではの知識など・・・。お寺はどこがみどころなのかいまいち分からないところがあったので、勉強になりました。特に表紙にもなっている平等院鳳凰堂のこだわりには驚かされました。昔からの日本人の建物を美しく見せるためのこだわりは知れば知るほど感動させられますね。2014/08/18

rinrinkimkim

0
松浦氏の本2冊目、神社の屋根についている鰹木、奇数なら男の神様、偶数なら女の神様、また千木が立っていたら男寝ていたら女の神様が祭られているそうです。勉強になる教科書のような1冊でした2013/09/24

bittersweet symphony

0
国宝・重要文化財の修理に携わってきた宮大工である著者による日本建築(ほぼ仏教寺院限定)の紹介です。自身の経験からの主観が多分に含まれていますが、観光ガイド的なものとも建築史的なものとも切り口がことなる技術的な説明が面白いところ。中世カテゴリーの建築の紹介がメインとなっており、それ以降は建築技法も材料も規格化されて創意工夫が表面装飾的なものに堕してしまうのがその原因として挙げられていますが、これを建築のみの話と考えないようにしたいものですね。2008/07/11

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