出版社内容情報
どれだけの血潮を流せばいいのか
朝日新聞読書欄も絶賛の人気シリーズ、最新作!
「歴史的人物を総登場させ、激動の世紀を絵巻物のように再現」(00・11・19)
原爆、冷戦、文化革命……
1945年4月30日、ヒトラーが自殺し、ヨーロッパでの未曾有の大量殺戮は終わった。が、それは冷戦突入という新たな悲劇を示唆していた……。スターリン、ガンジー、ホー・チ・ミンらが織り成す、壮大かつ凄惨な歴史絵巻。
●今、見つめ直す二〇世紀に流れ続けた血潮
第二次世界大戦後の日本は戦争を放棄し、平和の中に暮らしてきた。しかしこの間、アメリカ人は「ベトナム戦争」で、イギリス人は「フォークランド戦争」で、フランス人は「アルジェリア独立戦争」で血を流した。「朝鮮戦争」、「文化大革命」、「印パ分裂」が同じ国民を引き裂き、隣人の間で大量の血を流させた。「熱戦」のあとには「冷戦」が続き、東西の壁、南北の壁、ゲットーや収容所の壁をはさんで、撃ち合いは繰り返された。
新世紀を迎えた今も、中東に、バルカンに、アフリカに、インドネシアに殺戮の火種は消えない。二〇世紀はまだ燃えつきていないのである。(「訳者まえがり」より)
(祥伝社販売課日浦オススメの一冊)朝日新聞読書欄も絶賛した人気シリーズの第2弾! 原爆、冷戦、文化革命…20世紀に流れた血がいかに多かったかに慄然とさせられる一冊
内容説明
1945年4月30日、ヒトラーが自殺し、ヨーロッパでの未曾有の大量殺戮は終わった。が、それは冷戦突入という新たな悲劇を示唆していた…。スターリン、ガンジー、ホー・チ・ミンらが織り成す、壮大かつ凄惨な歴史絵巻。
目次
1 新勢力ユーゴの出現
2 二つのジェノサイド
3 ヒロシマへの道
4 第三帝国の末路
5 インドの目覚め
6 鉄のカーテンは下りた
7 復興するヨーロッパ
8 西ドイツの奇跡
9 ゆりかごから墓場まで
10 燃えるインドシナ
11 共産化する東欧諸国
12 イスラエル建国の苦悶
13 毛沢東の赤い中国
14 日本・占領から復興へ
15 流血の印パ分裂
16 鎖を断つ黒い大陸
著者等紹介
サッチャー,A.L.[Sachar,Abram L.]
歴史学者。元米国ブランダイス大学学長。1899年ニューヨーク生まれ。ケンブリッジ大で歴史学博士号を取得。イリノイ大教授を経て48年、ブランダイス大創立に参加。TV・ラジオのコメンテイターとしても著名。著書に『ユダヤ人の歴史』等。93年、死去
大谷堅志郎[オオタニケンシロウ]
翻訳家。1935年生まれ。東京大学卒業後、NHK入社。報道・教養番組プロデューサー、放送研究に従事。欧州放送事情などの論文多数。訳書に『ユダヤ人はなぜ殺されたか』(ダビドビッチ著)『日本人に救われたユダヤ人の手記』(ガノール著)等
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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