祥伝社黄金文庫<br> 完本 梅干と日本刀―日本人の知恵と独創の歴史

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祥伝社黄金文庫
完本 梅干と日本刀―日本人の知恵と独創の歴史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 651p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784396312015
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0139

内容説明

日の丸弁当は超合理的な食品、地震でも城の石垣が崩れない秘密、江戸は世界一美しい都市だった…。日本人が誇る豊かな知恵の数々。真の日本史がここにある!累計120万部のベストセラー・シリーズが全1冊に。

目次

1章 日本には古来、すごい“科学”があった―意識せずに、合理的な生活をしてきた日本人
2章 驚くべき“自然順応”の知恵―それは、日本人の鋭い観察力がもたらした
3章 日本人は“独創性”に富んでいる―外来文化の“モノ真似上手”は、皮相な見方
4章 住みよい“人間関係”を作った日本人―日本こそ“女尊男卑”の国だった
5章 東京顔負け!“江戸”の驚異的な都市計画―あらゆる災害に備えて造られた江戸の街
6章 日本は、江戸時代から“世界一の教育国”―農民は字が読めなかったと考えるのは大間違い
7章 意外!日本は古来“ヨコ社会”が土台だ―タテ割り社会を、ヨコ割りの上に重ねた日本の社会
8章 日本の文化は、柔軟な“建増し”構造―あらゆるものを貪欲に呑み込んだ日本の重層社会
9章 独創を誇る“日本的経営”の起源―世界無比の配置売薬制や越後屋商法は、どこから生まれたか
10章 日本企業の驚くべき柔軟性の原体―“擬制家族制”の厳しさと優しさが危機乗り越えの秘密だ
11章 適応力抜群の日本のビジネスマン―脱落者も救いあげる万全の人格教育がそれを育てた
12章 古来、計画性に富む日本の職業教育―“家”の経営こそ、すべての経営の出発点だった

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

87
戦後の日本は“Americanize”(アメリカ化)が流行し、アメリカの政治、経済、社会、文化を模倣したり嗜好したりする現象が起こっている。大量生産・大量消費という市場経済を至高のモノと考え現在に至っている。しかし21世紀という時代を迎えて、世界的な視点で観ると地球環境・人口増加・格差の増大・社会倫理等々、あらゆる分野において問題を提起している現状だ。本書は古来より日本は蓄えてきた知識・知恵を今一度見直してみてはどうか、と提案する。日本は地理的条件から資源に乏しく、食糧生産環境もよくなかった。2016/03/28

James Hayashi

25
信玄堤や三十三間堂など"自然に逆らわない"工法は見栄えも良く力を受け流す自然な作り。地震や津波などの破壊力を考慮するなら人間は抗うべきでない。コークスなき故鍛えて焼きを入れるという工程を編み出し日本刀を作り上げ、日の丸弁当は梅干しにより酸性を中和しエネルギーに変える理想食など、昔からの日本人の知恵と独創の文化を築いてきた過程を解説。しかしご飯はグルテンを含んでいるなど首を傾げてしまう記述もあるが、日本人として誇りを感じる記述が満載。2016/10/03

壱萬弐仟縁

16
通訳案内士1次試験迫る。内容としては問われてもよいもの。征服ではなく順応が日本人の知恵(25頁)。今は男尊女卑から男女共同参画といっているが、江戸時代のように女尊男卑(275頁他)という時代もあった模様(4章)。今、それに回帰しつつあるのだろうか。義理人情は不合理の合理(190頁)。ビジネスは義理でないとは思うけど。相撲の四股は地力を高める呪術(208頁)。村八分でも二分(葬式、火事)は残す(219頁)。メモ帳としての大福帳ってすごいな(461頁写真)。日本文化を卑下するのではなく、尊敬の念をもてる一冊。2013/08/17

ひろ☆

15
日本の文化や歴史、伝統に純粋に日本人ってすごいなって思う。雑学にも。でも、この分厚さにビビった。2016/02/21

MIKETOM

10
梅干しに代表される日本の発酵食品のバラエティさは世界一。これを食べている限り日本人は最後まで生き残るだろう。日本にはコークスがなく熱源は木材のみなので鉄を溶かしきることが出来ない。そのために焼きを入れるとかまくる、鍛えるといった手法を編み出して硬くかつ柔軟な世界一の利器、日本刀を発明した。といった具合に日本文化の素晴らしさを紹介した本。高温多湿の気候に対して衣服や住宅などにも工夫を凝らすなど、自然に対する知恵が素晴らしいなど。科学という言葉がなかったころから既に科学的視点・思考をしていた日本人。すごいね。2020/01/06

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