目次
1章 いま、なぜ『論語』なのか―戦後民主主義の「常識」を乗り超えるために
2章 偉大なるリアリスト 孔子の素顔―乱世にひたすら秩序を求めつづけた「偉人」の生涯
3章 「有教無類」 生涯学びつづける精神―実人生を豊かにする知恵こそ「学問・教育」の本当の目的
4章 「礼楽」 人間社会繁栄の方法―社会と個人を共に律する「秩序」の在り方
5章 「信」 人間性を見抜く基準―二千五百年来不変、孔子の説く「社会人失格」の条件とは
6章 「下学」 人間を創りあげる基盤―「集団」に自己を活かす秘訣と品性を高める心構え
7章 「上達」 人望を得るための条件―社会のリーダーとして信用される人物像とは
8章 「仁」 人それぞれの歩むべき道―自己を完成さす「生涯教育」の方法は、いかにあるべきか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
藤堂 新平 No.9
22
2000年近くも読まれ続けているだけあって、生涯学習の手本です。論語の概略や孔子の生い立ちがあり、「入門の入門編」です。意外に孔子は普通の人で、サロン風な談話から気付きを促したり、「何も家出しないでぼぉーーとするなら、博打をする方がいい」など結構ゆるい人です(^_^;。また、放浪等もしているので苦労人です。論語は弟子によって伝える内容を変えているので、その弟子の性格をよく知ることが大事です。「楽しむこと第一」「人を見る時は、噂ではなく自分の目で確認することが大事」など現代にも通じる内容です(*^_^*)2013/09/16
ぐっさん
6
自分が尊敬していた人が紹介した本。内容としては著者が論語を再構成して解説している。日常生活でも応用しやすいような解釈なので読みやすかった。2018/11/05
Mas
5
ちょっと思う所があり、書棚の奥から引っ張り出してきました。本書はタイトルの通り、あくまでも論語の1部分を抜粋し、分かりやすくした入門書のさらに入門書といった感じですが、読んでいると今、自分の置かれている環境や考え方に対して正にそうなんだよな〜っと、腑に落ちる事ばかりでした。唯、それだからこそ、余計に考えてしまう所も多いのですが...それにしても、千年以上前に書かれたものが今だに読み継がれているってスゴイ。2014/05/29
ブラタン
3
「民主主義のもとでは外から『私』が侵されることはないが、内から腐る恐れはある。そのため各人には強固で自律的な内的規範が要請される。その規範が無くなり、社会が崩壊しつつある今、その規範として『論語』を読もう!」と言うのが山本氏の主張である。日本の社会制度は個人の「仁」と言う内的規範の存在が前提で作られてきた。その「仁」が消えつつある今、社会制度を変更するか、「仁」を取り戻すか、二者択一の選択を迫られている。「読者全員が註解を基に俗解をつくり、自らの規範とすること、それが論語の読み方であろう」まさにその通り。2011/08/28
脳疣沼
1
孔子は神ではないので、一字一句有り難がるというよりは、その言葉をきっかけに色々と考え、実践に繋げていくことが大切であるように思う。最近でも渋沢栄一じゃないが、中国古典を読み続けている経営者はいて、北尾吉孝がそうだ。本書は論語の素晴らしさも分かるし、山本七平の素晴らしさも分かる。2017/01/17
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