内容説明
“メフィスト病院”の患者財宝八州美が脱走。鉄壁の監視網を破ったのは、彼が創った“永久機関”の力だった。潜伏した財宝は、早速復製を作るが盗難に遭ってしまう。直後、死亡した老人湯間嘉次郎が、孫めぐみの友人が持ち込んだ円筒形機器の力で甦る。この小型メカこそ、消えた“機関”だった。メフィストは不死者が氾濫する事態の収拾に動くが、“機関”が放つ熱量は“新宿”を不安と恐怖に陥れてゆく…。やがて狂乱のメカ争奪戦に米国最強の特務機関が参戦した時、“亀裂”に大鳴動が!?人類が手にした究極の力に“魔界都市”が下す審判とは?長編超伝奇小説。
著者等紹介
菊地秀行[キクチヒデユキ]
1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、82年『魔界都市“新宿”』でデビュー。85年『魔界行』(祥伝社刊)三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しゃお
16
せつらと違って主人公であるメフィストの視点で動く場面はどうしても少なくなるので、物語自体を動かす仕掛けが必要なんですが、そのバランスが今回はとても良かったと思います。メフィストらしい、そして魔界都市らしい物語。それに尽きますが、今回はメフィストの謎めいた正体について匂わす場面があるのが特徴。果たしてメフィスの正体とは?!もっともそれが明かされる時は永久に来ないでしょうが(笑)。2015/06/23
ma-no
3
最近はミスコンとかせつらが芸能人になるとか、コメディ的な長篇が多かったので、ひさびさに〈新宿〉らしい奇想と闘争に満ちた物語を読ませていただきました。菊地秀行の超伝奇バイオレンス、健在!2015/05/21
凪子
1
ドクターの秘密らしきものが出ますが、至って普通です。これでは短編でも良かったような内容。 あと官能シーンがなんかギャグっぽかった。永久機関?そうか?って感じで…なんとも…。
Kazuhiko Arakawa
1
今回はなんというかテーマが壮大で楽しめるけど、敵キャラがイマイチしょぼいというか・・・小物が次から次へとゾロゾロ・・・ってな感じか。この先生にかかったら大抵は小物なんですがね(^^;;)Dもそうなんだけど、最近は少しづつ主人公の謎の部分に触れられる機会が出てきてるような気がします。菊地先生、どこまで見せようってんだろうかって、ちょっと気になる(笑)2015/06/24
ゆう
0
ピンチなのかどうかイマイチ分からないのはお馴染み。 ダミーが1体しか出てこなかったのは久々な気がするけどどうだったかなー。2015/07/31