内容説明
愛する祖国を追われ「新宿」に逃げ込んできた欧州の美しき姫。クーデターを起こした凄腕刺客からつけ狙われていたのだ。姫の護衛は共に行動する忠実な軍人ただひとり。逃亡の最中、姫に遭遇した「魔界医師」メフィストは彼女の身柄を若いカップルに託した。一般区民になぜ?しかも、敵味方順番に姫の争奪戦を行なうよう指示した。だが、魔都を彷徨する姫は執拗な追っ手をかわし続けた…。三つの人格を持つという姫の秘密の力とは?待ち受ける裏切りとは?読者を魅了する「白い医師」シリーズ、好評第3弾。
著者等紹介
菊地秀行[キクチヒデユキ]
1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、82年『魔界都市“新宿”』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
5
もはやメフィストの活躍よりも、とぼけたギャグパートに力を入れて描きましたと言われても否定のしようがない気がする。とりあえず、魔界都市には毎年二人以上が世界を滅ぼす力を持って現れるという事でいいですか。次の発売はせつらの海外編ってことかなぁ。2011/06/16
ryoku
3
不確かな存在の物語。せつららしき人物が海外に行っていたようなので、その話しを読んでみたい。2011/06/14
しゃお
3
〈夢〉を扱ったメフィストもので、ラストにもう少しキレが欲しかったけれど、それまではとても楽しめたのは3つの人格を持つ美姫のそれぞれの個性によるところも大きいのかな。2011/06/02
ユイ
2
多数の人格を持つ女性。せつらの女性版?と思いましたが、メフィスト先生の容赦ない様が全面に出ていた話でした。2011/06/19
ma-no
2
多重人格。夢が見る夢。まさに菊地秀行の伝奇小説です。2011/05/28