出版社内容情報
応永15年(1408),初夏。賢才の誉れ高い建仁寺の小坊主一休(いっきゅう)に,奇妙な依頼が舞い込んだ。「足利義満(あしかがよしみつ)様の死の謎を解いてくだされ」将軍職を退いた後も権勢を誇り,ついに帝位までも狙った義満が,数日前,金閣寺最上層の究竟頂で,首吊り死体で発見されたという。現場は完全なる密室(ひそかむろ)。しかし,義満に自殺の動機はなし…。一休は能楽者の世阿弥(ぜあみ),検使官の新右衛門(しんえもん)らの協力を得て推理を開始。そして辿り着いた仰天の結論とは…。推理(ミステリー)界の新星が日本史の常識を飄々と覆す痛快無比の傑作!
(祥伝社販売課相沢オススメの一冊)この橋渡るべからず、とふすまの虎を捕らえてみよ、のエピソードが登場するだけで、超ウレシクなれた。ライトなミステリー。
内容説明
応永15年(1408)、初夏。賢才の誉れ高い建仁寺の小坊主一休に、奇妙な依頼が舞い込んだ。「足利義満様の死の謎を解いてくだされ」将軍職を退いた後も権勢を誇り、ついに帝位までも狙った義満が、数日前、金閣寺最上層の究竟頂で、首吊り死体で発見されたという。現場は完全なる密室。しかし、義満に自殺の動機はなし…。一休は能楽者の世阿弥、検使官の新右衛門らの協力を得て推理を開始。そして辿り着いた仰天の結論とは…。推理界の新星が日本史の常識を飄々と覆す痛快無比の傑作!書下ろし長編本格歴史推理。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
41
★★★★足利義満の死が自殺か殺人かを、一休さんが読み解く歴史推理小説であるが、鯨流の歴史解釈が盛り込まれた一冊。なかでも義満の天皇家を乗っとるくだりは、井沢元彦の「天皇になろうとした将軍」をあいまって楽しめる。2015/09/02
那由多
7
密室に一休さんが挑む。アニメの一休さんのキャラをイメージしてはダメ。
星落秋風五丈原
7
「屏風の虎」「このはしわたるべからず」のとんち話も登場し、物語の伏線になっている。2001/01/21
ひらり庵
3
一休、新右衛門、茜のトリオが良い。歴史上の人物を使った本格推理小説では、実在の人物であるが故に、人物が記号的でない。しかし、義満の行状をああいう風に描いたことで、話が下世話に、安っぽくなっている。実にもったいない。2014/12/15
もぐもぐチョビたん
3
とんちと言ったら一休さん(=^ェ^=)この本の一休さんはカッコイイ感じだね。被害者がいやな奴過ぎて『早く殺されないかなー』って待ちくたびれた(^_^;)一休さんの有名なとんち噺もちょいちょい出てくるので楽しめた。ミステリ部分は無難な感じ('∀'●)2014/09/19




