出版社内容情報
【目次】
内容説明
「コンプラ大丈夫?」「それ、ハラスメントですよ」そんな言葉があふれ、息苦しい職場が増えている。少子化による超・売り手市場のなか、年功序列のパワーバランスは逆転し、若手社員への過剰な迎合が、適切な指導や対話を妨げている。管理職のみならず、新人教育を担う二〇代、三〇代にとっても他人事ではない問題だ。東大で経営学を教える著者が、データや若者の声をもとに、職場で進行しているあらたな問題を読み解く。「いまの若手は成長を求めてすぐ辞める」などの通説の矛盾を暴き、問題の背景にある社会構造と根本的な原因を指摘する。世代間の誤解や不信をほどき、よりよい組織づくりのヒントを提示する一冊。
目次
第1章 若者恐怖症―たとえば、飲み会恐怖症
第2章 若者論の交通整理―Z世代をたらしめるもの
第3章 そして何が問題なのか―神話の喪失、竹槍と学徒動員
第4章 離職恐怖症―若者はすぐ会社を辞めるのか
第5章 やりがい恐怖症―若者は成長しないといけないのか
第6章 ハラスメント恐怖症―若者はなんでもハラスメントって言うのか
第7章 持病とつきあっていく―いっしょに恐怖を飼い慣らす
著者等紹介
舟津昌平[フナツショウヘイ]
経営学者、東京大学大学院経済学研究科講師。1989年奈良県生まれ。京都大学法学部卒業、京都大学大学院経営管理教育部修了、京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了、博士(経済学)。京都産業大学経営学部准教授などを経て、2023年10月より現職。著書に『制度複雑性のマネジメント』(白桃書房/2023年度日本ベンチャー学会清成忠男賞書籍部門、2024年度企業家研究フォーラム賞著書の部受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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