内容説明
三十代は、これからの人生を実り多きものにすべく基礎を固める、非常に重要な年代だ。ビジネスにおいては、リーダーとしてチームを牽引する時期であり、私生活では結婚や育児などの大きな変化が起こる時でもある。そこで、著者が提案するのは、『論語』を「精神の柱」とし、揺るぎない人生の根幹をつくるコと。『論語』には仕事をはじめとした人生のあらゆる場面での行動指針となる言葉が記されている。本書では三十代に効く言葉を選定し、読み方と実践へのヒントを解説する。行動の柱となる「攻めの論語」として是非活用してほしい。
目次
1章 学びが成長を加速させる
2章 ブレない軸を持つ
3章 人づき合いを成長の刺激剤にする
4章 向上心を無限に高める
5章 高い志を原動力に生きる
付章 人生を支え、成長させる『論語』のことばプラス50
著者等紹介
齋藤孝[サイトウタカシ]
明治大学文学部教授。1960年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程等を経て、現職。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。著書に『声に出して読みたい日本語』(草思社 毎日出版文化賞特別賞受賞)、『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス 新潮学芸賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けやき
38
30代は過ぎたけど読んでみた。論語の中から言葉をピックアップして主に仕事に絡めて説明している。覚えておきたい言葉がいくつも見つかった。昔から日本人が論語に親しんできたのがよく分かった。2022/05/26
Aka
6
"いまの自分にとって課題となるいくつかの言葉を選び、それを手帳に書くなどするといいでしょう。そうして三十代を、『論語』の言葉を意識して行動すると、バランスのいい「心の習慣」が身につきます。それが四十代以降の人生をも支える強い精神力につながっていくはずです。"(はじめにより)自分に喝を入れたい時、絶好調な時、悩みがある時など、どんな時に読んでも何かしら響くものがあるのではないか、という本。1ヶ月に1回くらい、付箋を貼った所だけでもいいから目を通したい。2025/03/16
Aka
4
さらっと再読。毎月この中から意識するものを選んで指針にしている。今月は、①「賢明な人を知って同じになろうと思い、賢明でない人を見てそうであってはないと省みることだ」→この考えなら、どんな人とも付き合う意味を見出だせる。②「若い頃は身分が低く貧しかった。だから、どんな仕事もしてつまらないことが色々できるようになった」→人生にムダなことは何もない。/ここには書かないけど、原文は声に出して読んでいます。仕事はより具体的な内容として別の指針を選び、仕事用手帳に書いて日々眺めています。2025/05/31
ねこまんま LEVEL2
3
あれもこれも大事なことばかりでドッグイヤーしたり、マーカーする箇所が止まらない。挫折したり、壁にぶつかった時、逆に事が上手く進んでいる時チラッとでも目にするようにしたい。何度でも繰り返し読むのに値し、学ぶ意欲を掻き立てる良書である。2022/01/16
roooony
1
たまに旧友と会って、互いの成長を見る。そして自身の成長を実感しながら、さらに伸びていけるとまなんだ。 知っていると知らないの境界線を明確にし、知っている領域を広げる。知らないことが何かをきちんと認識して、知っていることを増やす。常にその境界線を意識してそれを動かしながら自らの力量を伸ばすのが大切。2022/09/10