内容説明
クラシック音楽エッセイ第2巻は、音楽家たちの悲しみや苦悩、それらを突き抜けて「生きる喜び」を感じさせる名曲群を紹介する。自らを鼓舞する時に聴きたいベートーヴェンの「交響曲第三番“英雄”」、父との確執に勝利したヨハン・シュトラウス二世の才能が迸る「美しき青きドナウ」の他、モーツァルト以外の人物が作曲した箇所、シューベルトが未完として放置した理由などなど、作家ゆえの推理も披露する。読めば読むほど曲の奥行きを感じ、聴いてみたくなる。
目次
第1章 人生賛歌(ベートーヴェン「交響曲第三番“英雄”」―自らを鼓舞したい時に聴く曲;モーツァルト「フィガロの結婚」―モーツァルト曲の個人的ベストワン;ロッシーニ「序曲集」―実は、クラシック音楽界最大の天才;メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」―ヴァイオリンでなければ表現できない世界;ベートーヴェン「交響曲第八番」―ついに判明した「不滅の恋人」、「第八番」との関連は?;モーツァルト「ホルン協奏曲第一番」―第二楽章を作曲したのは誰か?)
第2章 自然・宇宙(バッハ「平均律クラヴィーア曲集」―有名ピアニストたちが平伏す、息子のための練習曲;バッハ「無伴奏チェロ組曲」―パブロ・カザルスが再発見した、チェロの名曲;ベートーヴェン「交響曲第六番《田園》」―生きていることに感謝したくなる、神がかった名曲;ブルックナー「交響曲第八番」―“情けない男”が作った、スケールの大きな曲;ヨハン・シュトラウス二世「美しき青きドナウ」―父と戦い、勝利した「ワルツ王」の代表作;モーツァルト「三大交響曲」―謎多き、最後に書いた三つの交響曲)
第3章 音の愉悦(バッハ「ブランデンブルク協奏曲」―すべての楽器が主役!バロック時代のジャズ;ベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」―ベートーヴェン特有の「闘争」がまったくない、優美な曲;ヴィヴァルディ「四季」―1枚のレコードで、二〇〇年ぶりに火がついた;ジョプリンのラグタイム―映画『スティング』で復活した名曲群;ハイドン「交響曲第九四番《驚愕》」―一度聴けば好きになり、しかも飽きない曲;ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第七番、八番、九番」―交響曲のような広がりを持ち、三曲で一つの世界を構成)
第4章 天上の音楽(モーツァルト「魔笛」―田舎芝居を人気オペラに変えた、極上の曲;ベートーヴェン「交響曲第九番“合唱付”」―あまりに有名な、狂気に満ちた傑作;バッハ「ゴルトベルク変奏曲」―不眠に効果あり!?バッハ鍵盤音楽の最高峰;シューベルト「交響曲第七番《未完成》」―未完として放置した理由を推理する;フォーレ「レクイエム」―ミサ曲でありながら、明るく優しい曲;ベートーヴェン「ピアノソナタ第三二番」―人類が残した、もっとも偉大な曲;バッハ「マタイ受難曲」―宗教音楽を超えた、普遍的な名曲)
著者等紹介
百田尚樹[ヒャクタナオキ]
1956年、大阪市生まれ。同志社大学中退。放送作家として、「探偵!ナイトスクープ」等の番組構成を手掛ける。2006年に『永遠の0』で作家デビュー。2013年に『海賊とよばれた男』で第10回本屋大賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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