内容説明
一九六〇年代後半、左翼学生運動の高まりのなか、対抗すべく生まれた新右翼。彼らは既成右翼が掲げた「親米反共」「日米安全保障条約堅持」に反発し、「反米反共」を標榜、同条約と北方領土問題をもたらした「ヤルタ・ポツダム体制」の打破をめざした。本書は、新右翼の誕生から現在までを追った闘争史である。文中にはその活動家として、いま脚光を浴びている日本会議の中枢メンバーが多数登場する。言わば、日本会議の源流がここにある。近年、右傾化現象が叫ばれるが、その流れを歴史として知ることができる貴重な記録であり、真の保守とは何かを考えさせる一冊。
目次
序 日本会議の源流を探る(日本会議ブームとは何か;その後の新右翼;「僕は負け組、日本会議は勝ち組」;在特会(在日特権を許さない市民の会)とネット右翼)
第1章 新右翼の誕生(一九六六~一九六九年)(左翼に占拠されたキャンパス;日学同(日本学生同盟)の結成
民族派学生の結集
三島由紀夫と楯の会
激化する内紛)
第2章 直接行動(一九七〇~一九七七年)(三島事件;一水会の誕生;経団連(経済団体連合会)襲撃事件)
第3章 愛国・反権力闘争(一九七八~一九九〇年)(統一戦線義勇軍の登場;逆風のなかで;赤報隊事件)
終章 維新革命家の死(一九九一~二〇〇五年)(野村秋介、朝日新聞社で自決;見沢知廉と母からの手紙;作家よりも活動家として;三浦重周の最期)
著者等紹介
山平重樹[ヤマダイラシゲキ]
作家。1953年、山形県生まれ。法政大学文学部卒業後、右翼・左翼・アウトローをテーマとしたルポルタージュや小説を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とくけんちょ
いりあ
nishiyan
半木 糺
ナツメッグ☆