内容説明
志を持って趣味の本だけを集めた店、見向きもされなかったミニコミを取り揃えた店…。ニューウェーブともいえるユニークな古書店が、日本に次々と登場しています。そんな「とっておきの古書店」では、あなたが長年探していた本、若き日の思い出の本が待っています。またこの国には、ジャンルを絞って資料や文献を網羅した、不思議な図書館も数多くあります。そこに行けばその世界のすべてがわかる、便利で有益な図書館です。知的刺激に満ちた、驚きの古書店と専門図書館を、足で歩いて紹介!散歩の途中に立ち寄りたい!
目次
穂高書店(阿佐ヶ谷)
書肆ひやね(神田)
ブックガレージ(新井薬師前)
古本よみた屋(吉祥寺)
古書遊戯 流浪堂(学芸大学)
古書 音羽館(西荻窪)
magnif(神田神保町)
つちうら古書倶楽部(茨城県土浦市)
ほん吉(下北沢)
森井書店(本郷)〔ほか〕
著者等紹介
井上理津子[イノウエリツコ]
1955年、奈良市生まれ。京都女子大学短期大学部卒業後、タウン誌編集部を経てライターとして活躍。大阪を拠点に人物ルポやインタビューを中心に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
55
特色のある古書店や図書館を紹介した一冊。古書店はともかく、図書館の専門ぶりが凄い。防災や公園、化粧といった専門に特化した図書館が多数あり、それが成り立っている所に、文化の奥深さというものが感じ取れるような気もする。古書店は専門的な場所も紹介されているものの、街角の小さな店も紹介されており、そういう店の記事等は本当に楽しそうで読んでいてほっとする。また今度上京した際行きたい店が増えたなあ。惜しらむは紹介されている場所が全て東京な事。地方民にとっては、古書店はともかく図書館を利用するのはまず無理なのよね。2017/10/08
わんちゃん
46
それぞれのお店の一言紹介を読むだけでウズウズしてくる。行きたい。巡りたい。さまよいたい。江東区南砂町の【たなべ書店本店】「用があるときは常連さんに店番を頼んで30年間無休」とある。店番を頼まれる常連さんになりたいものだ。町田市の【高原書店町田本店】4階建てのビルまるごと200坪に20万冊だと!しかも三浦しをんさんがアルバイトをしていたと!何て素晴らしい。立川の【まんがぱーく】もチェック、チェック。他にあそこもそこも行きたいとこだらけ。さて困った。いつ行けるやら・・・2019/01/21
なるみ(旧Narumi)
35
都内のエッジの効いた古書店や図書館を紹介した本書。我が街の図書館の話題の予約多数の新刊本コーナーで紹介されていたので、予約リクエスト後待つこと3ヶ月。やっと読むことができました。全部で117の古書店や図書館が見開き1ページで、文章のみで紹介されていますが、明快で読みやすい文章で、読んでいて行ってみたくなるところばかりでした。 自分の街や近くの街にも個性あふれる古書店があることを知ることができて楽しい読書時間を過ごせました。2017/11/16
kaoriction@本読み&感想リハビリ中
23
そういえば最近、古書店へ行っていないなぁ と思いながら。前半「すごい古書店」、後半「変な図書館」。9割が東京。何軒かは行ったことあり。ご近所だけど行ったことのない 最近よくメディアや雑誌などに取り上げられている「古書ドリス」(←深川、となっていたが、個人的に深川括りにはしたくない)と八丁堀の「書肆逆光」が気になった。「変な図書館」に我が御用達、まさにこちらの本を借りてきた「江東区古石場図書館」が⁉︎ 今さら、区内で1番新しい図書館だと知る。久しぶりに古い本を眺めたくなった。散歩がてら八丁堀へ行こうかな。2021/02/09
maito/まいと
23
ここがヘンだよ~、みたいなタイトルだが(笑)それぞれの書店や図書館紹介読むと、経営のこと・本のこと・お客さんのことで考え経験し、今なおよりよく(変な方向に行くこともいとわず?)変わろうとしている店長さんのホンキアソビ心が感じられる。書店が減っていると言われて久しいが、独特の古書店や図書館が街の交流の場になっているとしたら非常に心強い。いち本好きとして、今なお奮闘している街の本屋さんや図書館も、是非工夫を凝らしてほしいと思う。地方の古書店に行ってみたくなる1冊だ。2017/11/02