出版社内容情報
小島 英俊[コジマ ヒデトシ]
山崎 耕一郎[ヤマザキ コウイチロウ]
内容説明
漱石が「カール・マークスの所論のごときは…今日の世界にこの説の出づるは当然のこと」と述べた『資本論』。近代人・漱石が感じたこと、および『資本論』の価値は、現代に生きるわれわれにも古びていないことを示したのが本書である。この価値を理解するために、全3巻・17編・98章・131節から成る『資本論』を95ページでまとめた(第二章)。また、『資本論』やマルクシズムが日本でどのように受け入れられたかを明らかにしながら、漱石は社会主義に共鳴していたか―に迫る。
目次
第1章 漱石とマルクス(漱石の生い立ち;イギリス留学 ほか)
第2章 『資本論』大意・要約(第1巻 資本の生産過程;第2巻 資本の流通過程 ほか)
第3章 『資本論』受容とマルクシズム(初版は1000部;日本への上陸 ほか)
第4章 漱石と社会主義(『資本論』が難解である理由;なぜ漱石は理解できなかったのか ほか)
第5章 今も生きる『資本論』(ソ連崩壊後のマルクシズム;日本共産党の変化 ほか)
著者等紹介
小島英俊[コジマヒデトシ]
歴史研究家。1939年、東京都生まれ。1964年、東京大学法学部政治学科卒業、三菱商事入社。退職後、食品関係の(株)セ・デ・ベ・ジャポンを設立、代表取締役を務めた。2005年より近代史、鉄道史の執筆を続ける
山〓耕一郎[ヤマザキコウイチロウ]
社会運動家。1940年、東京都生まれ。1963年、東京大学経済学部中退後、日本社会主義青年同盟(社青同)専従。1974~1980年に委員長。1980年、社会主義協会専従。2012年まで代表代行。2002年、NPO労働者運動資料室を開設、現在理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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