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祥伝社新書
紛争輸出国アメリカの大罪

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784396114459
  • NDC分類 319.53
  • Cコード C0233

内容説明

世間にはアメリカを陰謀国家呼ばわりする識者もいるが、私が見るところ、アメリカがそれほど思慮深く、手練手管に長けているわけではない。腕力だけはヤケに強いが、あまり賢くないために、自分で新たな脅威を次々に作り出していく「迷走する巨人」、それがアメリカなのだ。結果的にも自国の利益になってはおらず、愚かとしか言いようがない。本書は戦前・戦後を通じ、アメリカ自身が原因となって、起こらなくてもいい余計な戦争・紛争を、どれだけ世界に巻き起こしてきたかを説く、いわば「アメリカ外交の失敗史」である。

目次

第1章 オバマの大失言が呼び込んだ南沙諸島紛争
第2章 怪物アルカイーダと「IS」の正体
第3章 「大きなお世話」が生んだ「アラブの『厳冬』」
第4章 「ウクライナ」におけるアメリカの責任
第5章 シリア攻撃をめぐるオバマ政権の弱腰
第6章 「太平洋戦争」も、アメリカが仕掛けた罠だった
第7章 対日戦の終戦処理を誤った米英の大罪
第8章 しなくても済んだ、朝鮮戦争とベトナム戦争
第9章 ニクソンが作った中国というフランケンシュタイン
終章 「迷走する巨人」アメリカと日本

著者等紹介

藤井厳喜[フジイゲンキ]
1952年、東京都生まれ。国際政治学者。1977年、早稲田大学政経学部政治学科卒。同年から85年までアメリカ留学。クレアモント大学院政治学部(修士)を経て、ハーバード大学政治学部大学院助手、同大学国際問題研究所研究員。82年から近未来予測の「ケンブリッジ・フォーキャスト・レポート」発行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Honey

5
アメリカの外交政策の失敗に振り回されてきた日本。そろそろ学習して、これまでのようには振り回されないようにしないといけませんね。 この本で、アメリカの政治家にもそれぞれ異なる立ち位置があること、よくわかりました。 火曜の夜10時から、ラヂオつくばの#kgproject、いつも楽しみに拝聴しております♪2015/11/18

ちくわん

4
2015年11月の本だからオバマ大統領までのアメリカ。中国の南沙諸島問題には、台湾、ベトナム、ウクライナ、日本と間接的に関わる周辺国の多いこと。さらに中東シリア、クリミア半島、時代を遡って「第二次世界大戦、太平洋戦争」。この辺りから一部の主張に感じる『何か』が。(なるほど、そ__うなのね)ルーズベルトが日本を戦争に引きずり込んだとか、戦後処理をうまくやれば東アジアに共産主義国はできなかったとか。まぁ、説としてはありか。2018/11/23

しんたろう

4
アメリカと言う大国の戦略が往々にして間抜けでトンチンカンであるという事実の列挙が面白くも寒い。彼らの巨大なパワーが的外れな方向で炸裂すること無きよう、日本の政治家・外交当局は頑張ってほしい。2015/12/13

タイガー@津軽衆

2
通算37冊目。05月08冊目読了。結構前から手をつけていたのが、やっと読了。授業をあまりしなくなったので…という言い訳です。戦後日本の外交、特にアメリカ外交について書いてあります。朝鮮戦争、ベトナム戦争…やらなくてもよい戦争をなぜアメリカは行ったのか。湾岸戦争においても最近新たな資料が発表されてたりしてますが、アメリカは基本外交下手ですね(笑)2017/05/27

jj

2
歴史的に超大国米国による様々な国際紛争は政治的判断ミスにが原因という視点はとても参考になりました。WW2で独国と日本を叩きすぎて、共産圏拡大をもたらし、朝鮮・ベトナム戦争は余計な戦争。カーターのイラン撤退によるパーレビの梯外し後、イラン革命で反米政権誕生。ウクライナのオレンジ革命に味を占めた米国ネオコン(クリントン)が、民主主義の根付いていないイスラム諸国の民主化を煽り親米政権が全て崩壊。アフガン後のイラク戦争ⅡによるIS誕生とシリア情勢。文化大革命で崩壊寸前の中国を助けたニクソン。素直に楽しめました。2016/05/02

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